2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of a fleet of nanosatellites for gamma-ray burst monitoring in collaboration among Hungary, Czech, and Japan
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21KK0051
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
深沢 泰司 広島大学, 先進理工系科学研究科(理), 教授 (60272457)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 恒史 広島大学, 宇宙科学センター, 准教授 (20403579)
須田 祐介 広島大学, 先進理工系科学研究科(理), 助教 (70910321)
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Project Period (FY) |
2021-10-07 – 2027-03-31
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Keywords | ガンマ線観測 / ガンマ線バースト / 超小型衛星 / シンチレーター / SiPM |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、これまでの共同研究で準備して打ち上げたガンマ線バースト観測超小型衛星2機について観測を続けた。日本側では日本国内での電波受信の確保に努めた。また、2022年10月に起きた史上最も明るいガンマ線バーストを1機が検出した。他の観測衛星では明るすぎて回路が飽和して最大fluxをきちんと測定できないことがあったが、この衛星装置は小さい ので、回路があまり飽和せずに測定することができた。これに関するサイエンス論文をチェコ・ハンガリー側と共同で書き、学術雑誌に投稿した。それとともに、搭載機器に関する論文も投稿した。また、今後の搭載機器改良に向けて、プラスチックシンチレーターとSiPMを用いて、軌道上放射化によるノイズの影響の低減化を図る基礎実験を進めた。電流読み出しや、1つのシンチレーターに複数のSiPMをつけることにより、ノイズの寄与を減らthreshold が下がることを確認した。これらについて、2022年9月にチェコにて今後の共同研究に関する打ち合わせを行うとともに、12月にチェコからNorbert Werner氏が来日して、より具体的な研究事項を検討した。また、2022年9月には日本天文学会と国際会議でシンチレーターとSiPMに関する発表を行うとともに、2023年2月に超小型衛星シンポジウムで我々の計画について発表した。さらに、2024年打ち上げに向けて3機目の準備を開始したところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナの影響で次の衛星の打ち上げが遅れており、現在は2024年を予定している。また、搭載機器の改良も目指しているが、搭載した機器の電子回路と同じ規格の回路をハンガリーから送って、それに基づいて開発する予定であるが、送付が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2機の衛星によるガンマ線バーストの観測を推進する。また、3機目の衛星の準備を進める。衛星GPSの同期システムの開発を進め、同時に検出したガンマ線バーストの方向の決定を試みる。シンチレータとSiPMの検出器の改良実験を進める。
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Causes of Carryover |
新型コロナの影響で、チェコとハンガリーへの渡航を抑えたためであり、今後、渡航を増やしていく予定である。
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Research Products
(6 results)