2023 Fiscal Year Research-status Report
Dynamic behavior and pathological significance of small RNA in outer membrane vesicles of periodontopathic bacteria
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21KK0164
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
中尾 龍馬 国立感染症研究所, 細菌第一部, 主任研究官 (10370959)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Lee Seohyun 東京大学, 定量生命科学研究所, 特任助教 (00847973)
矢原 寛子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 研究所, 日本学術振興会 特別研究員(RPD) (10757488)
安部 公博 国立感染症研究所, 治療薬・ワクチン開発研究センター, 主任研究官 (10748940)
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Project Period (FY) |
2021-10-07 – 2025-03-31
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Keywords | 外膜小胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
Porphyromonas gingivalis (Pg)の細胞、およびOMVのRNA-Seq解析を行った。その結果、細胞内・OMV内に蓄積する複数の新規small RNAを同定した。経時的なRNAの発現量の推移について、ノーザンブロットとReal-Time PCRにて解析を行った。その結果、時期特異的発現を示すものや、転写後プロセシングを受けるものがあることが明らかとなった。 また、Pgの形質転換法を新たに開発した。この新規の形質転換法は、これまでの電気穿孔法や接合伝達法と比較して、高い効率で形質転換することが可能であった。上記の新規small RNA遺伝子欠損株も当該手法により容易に作成することができた。 Pg野生株とIX型分泌機構 (T9SS) 欠損株の菌体及びOMVsを用いて、それらの微細構造と病原因子の局在を可視化できる凍結割断/走査型顕微鏡(SEM) 法の確立に取り組んだ。野生株の菌体の割断面と非割断面に対するA-LPS抗体と金コロイド二次抗体による免疫SEMでは、割断面の菌体外周と非割断面の菌体表層にシグナルを得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Pgの凍結割断法が間もなく確立できる見込みであり、sRNAの研究で成果があり、学会発表などを行った。
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Strategy for Future Research Activity |
細胞内・OMV内の主要な新規small RNAの役割を明らかにするために、in silico解析によるターゲットmRNA予測とwet実験による検証、smallRNA遺伝子欠損株を用いたtranscriptomeやproteome解析、新規small RNA遺伝子の過剰発現系、発現・局在レポーター系の構築等を行う。 細菌及び細菌付属器、膜小胞などの微細構造を観察する凍結割断/走査型顕微鏡(SEM) 法を確立する。
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Causes of Carryover |
研究資材の調達の工夫などで研究費を節約できたため。
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Research Products
(16 results)