2023 Fiscal Year Research-status Report
アピコンプレクサ門原虫が持つ退化葉緑体の比較プロテオミクスによる普遍的機能の解明
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21KK0285
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
坂本 寛和 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (40724349)
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Project Period (FY) |
2022 – 2025
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Keywords | アピコプラスト / アピコンプレクサ / プロテオミクス |
Outline of Annual Research Achievements |
マラリア原虫に代表される寄生性単細胞真核生物の一群であるアピコンプレクサ門原虫は、細胞内に葉緑体起源のオルガネラをもつ(以降’原虫葉緑体’)。原虫葉緑体は光合成能力を喪失しているが生存に必須である。しかし、その普遍的な生理学的意義は解明されていない。研究代表者は、独自ゲノムすらも喪失した最も退化した原虫葉緑体をもつパーキンサスに着目し、その必須機能の解析を推進している。本研究では、研究代表者自身が遺伝子組換え細胞作出技術を改良したパーキンサスの葉緑体のプロテオームを解析することを目的に、BioIDによるマラリア原虫葉緑体のプロテオーム解析に実績のあるスタンフォード大学Yeh博士との国際共同研究を推進している。令和5年10月からYeh研究室に滞在し、実験環境を整備するとともに、本研究の基本的な実験を実施した。また、同定されたタンパク質の機能解析について、原虫葉緑体維持に必須な因子を同定するための効率的な遺伝子破壊法を開発する必要性について議論し、海洋性光合成真核生物であるケイソウ類における新たな遺伝子導入法と遺伝子破壊法の適用可能性について検証した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
visa取得に時間を要し、予定の滞在開始時期が5ヶ月以上遅延したため。
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Strategy for Future Research Activity |
原虫葉緑体プロテオーム解析のための細胞株を揃え、プロテオーム解析を実施する。また、同定された葉緑体タンパク質の機能解析のための遺伝子破壊法について、渡航滞在先で計画した実験を実施するためのプラスミドを購入、クローニングし、渡航先にてそれらを用いた遺伝子導入法を習得する。
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Research Products
(17 results)