2023 Fiscal Year Research-status Report
Evaluation of transmission blocking efficacy of P. vivax vaccine: a collaborative study using Brazilian infected blood
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21KK0295
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
山本 祐太朗 金沢大学, 薬学系, 博士研究員 (30895446)
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Project Period (FY) |
2022 – 2024
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Keywords | 三日熱マラリア / マラリアワクチン / 伝搬阻止 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は我々が独自開発した熱帯熱マラリア及び三日熱マラリアに有効な2価ワクチン (2価ワクチン)の伝搬阻止効果を評価するため、日本でBALB/cマウス10匹に2価ワクチンを免疫し、最終免疫1ヶ月後、及び8ヶ月後の免疫血清を作製し、国際共同研究先のブラジル・マナウス・FMT-HVDに8-9月に約1ヶ月間滞在し伝播阻止試験を実施した。三日熱マラリアは日本には存在しない感染症である為、ブラジルとの国際共同研究が必須である。現地では、FMT-HVDに訪れる18-40歳性別の異なる10人の三日熱マラリア患者から血液を採取した。その患者血液の血液中には三日熱マラリア原虫が存在するのでハマダラカに吸血させることで蚊にマラリアが伝搬するのを利用して2価ワクチン免疫マウス血清を混合しオオシスト数が減少するか検討した。三日熱マラリア患者血液と2価ワクチン免疫マウス血清を混合し、ハマダラカに吸血させる直接膜吸血法を実施し、吸血11日後、ハマダラカの中腸内のオーシスト数を計測し、コントロール群とPvワクチン免疫群で比較した所、Pvワクチン免疫群では、10人の異なる患者血液を用いても最終免疫1ヶ月後では99%以上、8ヶ月後で89%以上の伝搬阻止効果を示した。また、これまでの研究データを国内学会 1回、国際学会3回発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の予定では、昨年度は2価ワクチン最終免疫後1ヶ月のマウス血清のみを用いて実験する予定だったが、三日熱マラリア患者来院数が多く、実験が滞りなく円滑に進んだため、今年度実施予定だった実験を繰り越して実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、マラリアが流行する8-9月の1ヶ月間ブラジル・マナウス・FMT-HVD滞在し、先行して開発していたPvワクチン免疫サルIgGを用いた伝搬阻止試験を実施する。すでにアカゲザルを用いた前臨床試験は開始している。最終的な解析データを学術論文及び国際学会で発表する。
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Research Products
(4 results)