2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22221008
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
河崎 善一郎 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (60126852)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 智 気象庁気象研究所, その他部局等, その他 (00571564)
牛尾 知雄 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50332961)
森本 健志 近畿大学, 理工学部, 准教授 (60403169)
中村 佳敬 神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (70609817)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 雷放電 / レーダーネットワーク / 積乱雲 / 豪雨 |
Outline of Annual Research Achievements |
大阪北部地区において構築したKu帯広帯域レーダネットワーク,X帯フェーズドアレイレーダ,Broadband Observation Netowork for Lightning andThunderstorm (BOLT)を用いて雷雲と雷放電の総合観測を実施した。情報通信研究機構が神戸市西区に新たにX帯フェーズドアレイレーダを整備し、平成27年度から同時観測を行った。複数台のフェーズドアレイレーダを用いた降水の同時観測はこれまでにない観測であり、学会でも大きな注目を集めた。Ku帯広帯域レーダネットワーク、2機のフェーズドアレイレーダをネットワーク化し新たな降雨減衰補正アルゴリズムを提案・検証を行い、その降雨減衰補正結果が妥当なものであることを確認している。一方,BOLTで得られた雷観測データからLF帯電磁波波源の位置標定方法として到達時間作法を適応できることを示し、その特性を詳細に示した。フェーズドアレイレーダとの比較からBOLTで標定された電磁波源はそれぞれ正電荷領域、負電荷領域に対応することを示した。さらに、BOLTで受信された電磁波波形からNarrow Bipolar Event(NBE)と呼ばれる特殊な放電に伴う雷放電について詳細な解析を行い、放電進展速度とNBEの発生高度について相関があることを示した。今後のBOLTシステムにおける新たな解析方法として極めて興味深い結果を得ることが出来た。レーダネットワークとBOLTシステムの両者を結合させた世界トップレベルの防災減災ステムのテストベットが完成した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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