2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22224003
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (S)
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
益川 敏英 名古屋大学, 素粒子宇宙起源研究機構, 特別教授 (60022612)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山脇 幸一 名古屋大学, 素粒子宇宙起源研究機構, 特任教授 (90135301)
棚橋 誠治 名古屋大学, 素粒子宇宙起源研究機構基礎理論研究センター, 教授 (00270398)
原田 正康 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (40311716)
早川 雅司 名古屋大学, 素粒子宇宙起源研究機構基礎理論研究センター, 准教授 (20270556)
酒井 忠勝 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (50375359)
|
Keywords | 対称性の破れ / 非線型表現 / ゲージダイナミックス / 格子ゲージ理論 / 質量の起源 / テクニカラー / コンフォーマル対称性 / 強結合ゲージ理論 |
Research Abstract |
コンフォーマル対称性をもつウォーキングテクニカラーの研究では、ホログラフィーの手法で複合ヒッグス粒子としてのテクニディラトンの研究が進展した。はしご近似によるスケール不変性の破れの評価と併用することで、その質量は典型的なテクニカラー模型で500-600GeVとなることが分かった。これはベーテ・サルピーター方程式による以前の結果とほぼ同じであり、LHC実験で観測される値である。2-ループのベータ関数が赤外固定点を持つ理論においてカイラル対称性の力学的な破れによるスケール不変性の破れの評価を行い、結合定数が一定の場合のはしご近似の結果とほぼ同じくフェルミオンの力学的な質量のオーダーであることを示した。 コンフォーマル対称性を持つゲージダイナミックスの格子ゲージ理論による数値実験のプロジェクトは、9月以降機構に着任した新メンバーを中心に総勢10名の新しい研究グループが結成された。そこではKSフェルミオンでSU(3)ゲージ理論の漸近自由なフレーバー数N_f=0,4,8,12,16の場合すべてを一貫した方法で縦断的に調べる独自のプロジェクトを立ち上げて、年度末の3月に導入された機構の専用高速計算機「ファイ」で計算を開始した。 一方、別のグループでN_f=10の場合をウィルソンフェルミオンで調べ、これがコンフォーマル領域に入っていることを示した。 QCDのホログラフィー模型の高いカルーツア・クラインモードを積分する一般的な手法を以前に提唱したが、その詳細な展開を与え、「隠れた局所対称性」の理論との対応を具体的に明らかにした。これはさらに核子のフォームファクターの分析に適用されて威力を発揮することを示した。
|
Research Products
(46 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] New approaches to in-medium spectral functions2010
Author(s)
原田正康
Organizer
International Workshop on "Electromagnetic Probes of Strongly Interacting Matter : Status and Future of Low-Mass Lepton-Pair Spectroscopy" (September 13-17, ECT*, Trento, Italy)
Place of Presentation
European Centre for Theoretical Studies in Nuclear Physics and Related Areas (ECT*), Trent, Italy
Year and Date
2010-09-13
-
-
-
-
-
-
-
-