2014 Fiscal Year Annual Research Report
統合的心筋梗塞治療に向けた新たな分子レベルでの基礎研究
Project/Area Number |
22229007
|
Research Institution | Advanced Telecommunications Research Institute International |
Principal Investigator |
佐藤 匠徳 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 佐藤匠徳特別研究所, 所長 (60548759)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 分子心臓病態学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究プロジェクトの目的は、心筋梗塞において、心筋再生の促進、繊維化の抑制、血管新生、これら三つを統合的にターゲットとした治療に結びつく基礎研究により、心筋梗塞およびそれに関連する疾患の診断・治療・予防に役立つ可能性を秘めた分子ターゲットの同定とそれらの作用機序の解明である。これらの目的を達成するために、本年度は、トランスクリプトームやメタボロームなどの網羅解析、ゲノム編集技術を、マウスの心筋梗塞モデル、ゼブラフィッシュの循環器系形成・虚血・臓器特異的アブレーションに適用して研究を展開した。その結果、大きく分けて次の2つの成果を得た:1. 血管新生における、神経細胞の新たな役割とそのメカニズムを、慶応大学の久保田らのグループとの共同研究で明らかにした。我々は、神経細胞と血管内皮細胞のVEGFを介した相互作用が、この新たな血管新生メカニズムに重要な役割を担っていることを、マウスの血管新生モデルで示した。2. トランスクリプトーム・メタボロームという網羅解析をマウスの心筋梗塞モデルに適応することで、心機能の異常に伴う他臓器の機能障害(つまり合併症)の発症に関与している因子群を同定した。また、これらの因子の心筋梗塞に伴う合併症における役割、および、それらの作用機序を、マウスおよびゼブラフィッシュのモデルとゲノム編集を組み合わせることで研究を行った。その結果、心臓由来の他臓器の機能に関わる新規因子群を同定し、それらの作用機序を明らかにした。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(6 results)
-
-
-
[Journal Article] Neurons limit angiogenesis by titrating VEGF in retina2014
Author(s)
Okabe K, Kobayashi S, Yamada T, Kurihara T, Tai-Nagara I, Miyamoto T, Mukouyama YS, Sato TN, Suda T, Ema M, Kubota Y.
-
Journal Title
Cell
Volume: 159
Pages: 584-596
DOI
Peer Reviewed
-
-
-