Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
逸村 裕 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (50232418)
永森 光晴 筑波大学, 図書館情報メディア系, 講師 (60272209)
原 正一郎 京都大学, 地域研究総合情報センター, 教授 (50218616)
佐々木 秀康 立命館大学, 情報理工学部, 准教授 (60383923)
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Research Abstract |
現在までにディジタル情報資源の開発が進み,世界各国でディジタルアーカイブ構築やディジタル出版の潮流が本格化している。本研究では,発信・出版から流通・保存までを見通したディジタルアーカイブ間の連携性を高めることを目的として,(1)ディジタルアーカイブ利用やコンテンツ流通を支えるメタデータ基盤を充実させること,(2)利用者のニーズや特性,アーカイブ運営のための知識やノウハウ等を理解し,それらを記述された知識とし,ネットワーク上でも共有可能にすること,(3)多様なディジタルコンテンツの長期にわたる利用性を確保することを研究課題として,異分野の研究者によるチームを構成し,総合的な研究を進めてきた。本年度は,メタデータスキーマやオントロジ,サービス形態等に関するデータ収集と分析,ディジタルアーカイブ間連携の高度化のために必要とされる諸要素に関する検討を進めた。本研究では,研究プロジェクト参加者間での意見交換のため,国立国会図書館のデジタル図書館ラウンドテーブルのメンバーも参加した第1回研究集会を2010年7月に開催した。第2回研究集会および国際研究集会を2011年3月に計画したが、東日本大震災のために延期を余儀なくされ、第2回研究集会を2011年5月に開催し、国際集会は平成24年度に延期した。 本年度は3年計画の初年度であり,研究計画に基づき,プロジェクト参加者のそれぞれの視点を基礎として研究を進めた。アーカイブを指向したメタデータに関しては,クラウド環境を指向したメタデータスキーマに関する基本モデルやレコードライフサイクルに応じたメタデータスキーマの特徴分析などの研究成果を挙げた,Webリソースの効率的な管理,人文科学領域におけるディジタルアーカイブの利用ならびにメタデータ,ネットワーク環境における集合知の利用等,多様な視点からの研究を進め,学術雑誌,国際会議等において多くの成果報告を行った。
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