2010 Fiscal Year Annual Research Report
医工学的解析に基づく生体機械受容システムの分子的基盤と生理学的意義の解明
Project/Area Number |
22240056
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
成瀬 恵治 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40252233)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
毛利 聡 川崎医科大学, 医学部, 教授 (00294413)
片野坂 友紀 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (60432639)
入部 玄太郎 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (90284885)
中村 一文 岡山大学, 岡山大学病院, 講師 (10335630)
竹居 孝二 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40322226)
|
Keywords | 機械受容 / 生理機能 / メカノセンサー / Ca2+輸送体 / チャネル・トランスポーター |
Research Abstract |
生体内では至るところで、伸展や剪断応力といった物理的な機械刺激が生じている。細胞の機械受容システムを介して伝達されるこのような刺激は、単に生体にとって不利益なストレスではなく、発生過程や臓器機能発現に不可欠な生体情報であることが次第に明らかになってきた。しかしながら、機械受容システムの分子的基盤は未だ解明されておらず、その生理的意義や病態発症における役割については、全く不明である。この問題の解決には生体内環境を再現・評価する医工学的方法論の開発と、機械受容チャネル分子を標的とした分子細胞生物学的解析ならびに遺伝子改変動物を用いた生理学的解析が必須である。本研究では、分子・細胞・生体を網羅する独自のマルチレベル評価法に基づくトランスレーショナルリサーチを展開して、生体の機械受容システムの分子的基盤と、その生理的意義を解明することを目的とする。本年度は、我々が注目しているいくつかのメカノセンサー分子について、生体の各所でどのように発現しているかを広く明らかにした。この結果、この分子類は、生体の各所でメカニカルストレスを感じやすい場所で発現していることが明らかとなった。さらに、生体のメカニカルストレス応答を解析するためのツールをマウス用に小型化することを試み、生理機能解析の準備が整ったところである。
|
Research Products
(4 results)