2010 Fiscal Year Annual Research Report
国際連携による仏教学術知識基盤の形成 ― 次世代人文学のモデル構築
Project/Area Number |
22242002
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
下田 正弘 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50272448)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MULLER Albert 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 特任教授 (60265527)
永崎 研宣 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 特任研究員 (30343429)
小野 基 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 准教授 (00272120)
落合 俊典 国際仏教学大学院大学, 仏教学研究科, 教授 (10123431)
宮崎 泉 京都大学, 大学院・文学研究科, 准教授
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Keywords | 大蔵経テキストデータペース / SAT / 人文情報学 / Digital Humanities / Indo-Tibet-Lexicon / 韓国仏教全書 / パーリ聖典 / 英訳大蔵経 |
Research Abstract |
下田およびミュラーは大蔵経テキストデータベースSATの活動を通じて、すでに世界の仏教学関連データベースの国際的連携を展開し、また永崎は複数プロジェクト間の連携に関する技術的な検討とその成果を実用に供してきた。平成22年度はこの成果を基礎に、4年間で完成すべき国際連携プロジェクトの本格的な基盤作りに入り、それが一定の完成をみた。7月には、欧州の人文情報学(Digital Humanities, DH)の中心地でありキングスカレッジ・ロンドンにて開催の国際人文情報学会議においてパネルを主催し、東大、京大、立命館、国立情報学研究所、国立国語研究所等で進められる日本の人文情報学プロジェクトを紹介し、日本の研究の現状を世界に知らしめたのは、仏教学という分野を超え人文学全体における国際連携に対する貢献として特筆しておく。これは日本の情報処理学会「じんもんこん」学術大会においてキングスカレッジの研究者を招き、世界のDHを紹介した試みと表裏一体の貢献である。仏教学分野においては、ソウルで開催された韓国(東国大学)の韓国仏教全書プロジェクト会議、ハンブルク(ハンブルク大学)で開かれたインド・チベット語辞書プロジェクトIndo-Tibet-Lexicon会議、東京で開催された英訳大蔵経プロジェクト(日米共同)会議、それぞれにおいて本科研プロジェクトとの共同事業の推進が決定され本格的にスタートをした。すでに始動しているバンコクのパーリ聖典データベース化プロジェクトを含め、今後3年間でこれらの世界の中心的プロジェクトを連携して学術基盤を形成するネットワークが完成した。
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Research Products
(28 results)