2010 Fiscal Year Annual Research Report
自律論・差別論・正義論を基盤とした障害者法学の構築
Project/Area Number |
22243005
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
菊池 馨実 早稲田大学, 法学学術院, 教授 (10261265)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾形 健 同志社大学, 法学部, 教授 (60368470)
上山 泰 筑波大学, ビジネス科学研究科, 教授 (50336103)
川島 聡 東京大学, 経済学研究科, 特任研究員 (60447620)
菅 富美枝 法政大学, 経済学部, 准教授 (50386380)
新田 秀樹 大正大学, 人間学部, 教授 (70303576)
|
Keywords | 社会保障法 / 労働法 / 教育法 / 憲法 / 国際人権法 / 民法 |
Research Abstract |
本研究は、障害者関連の法的問題を総合的に深く考察する試みが、従来の日本でほとんど行われてこなかった現状において、専門分野を異にする法学研究者が、障害学の視点を踏まえて、障害問題を学際的に研究し、新たな法分野としての障害者法学構築の基盤となる固有の方法論を確立することを目的とするものである。 3年計画の初年度なる平成22年度の研究成果としては、8回に及ぶ研究会の開催が挙げられる。本年度は、専門分野を異にする各メンバーの障害者法学に関わるこれまでの取組みと最近の関心事を報告し合い議論することで、共同研究に係る共通の基盤をつくることに重点をおいた。第1回(6月5日〔菊池・新田〕)、第2回(8月2日〔川島・小西〕)、第3回(9月6日・7日〔今川・永野・中川・福島〕)、第4回(12月19日〔尾形〕、第5回(1月8日〔上山・菅〕)と、東京を中心に開催した。その上で、次の段階として、障害学や障害者法学に関連した各界の第一線の研究者等を招聘し、研究会において研究報告を求め、質疑応答の機会をもつこととした。第4回には、障害学の新進気鋭の社会学者である星加良司氏(東京大学)、第8回には、イギリス障害者の雇用差別を専門とする長谷川聡氏(中央学院大学)を招いた。このほか、極めて実践的な領域である障害者法学の構築にあたり、今後の学問と実務の架橋のあり方を考える観点から、第7回(2月19日)には、精神障害法を専門とする著名な弁護士である池原毅和氏を招き、報告とともに、意見交換を行った。 このほか、各メンバーがそれぞれ海外調査等を行い、後掲のように論文発表や、海外を含む学会発表などの研究活動を行った。研究会としてのWebページも開設している(後掲)。
|
Research Products
(24 results)