2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22245023
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
井上 克也 広島大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (40265731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 耕一 首都大学東京, 理工学研究科, 教授 (40177796)
美藤 正樹 九州工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60315108)
秋光 純 青山学院大学, 理工学部, 教授 (80013522)
岸根 順一郎 放送大学, 教養学部, 教授 (80290906)
戸川 欣彦 大阪府立大学, 21世紀科学研究機構ナノ科学材料研究センター, 特別准教授 (00415241)
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Project Period (FY) |
2010-05-31 – 2013-03-31
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Keywords | キラル磁性体 / 分子磁性体 / キラルらせん磁気構造 / キラルスピンソリトン / スピントロニクス / キラル磁気構造 / 無機キラル磁性体 / 中性子線回折 |
Research Abstract |
キラル分子磁性体の合成指針は前年度までに確立したが、今まで合成戦略がなかった無機キラル磁性体の合成戦略指針が確立した。また今まで単一相単結晶の合成が難しかったCsCuCl3等の無機キラル磁性体のキラル単一相単結晶の育成手段についても指針が得られつつある。以前観測に成功したCrNb3S6のキラルヘリカル磁気構造およびキラル軸に垂直に磁場とかけた際現れるキラルスピンソリトン格子状態でのキラル軸に平行方向での磁気抵抗効果の測定に成功した。この磁気抵抗効果には量子効果による複雑なトビとヒステリシスが観測され、現在原因を調査中である。またCrNb3S6および以前合成したキラル分子磁性体GNについてESR測定を行い、複雑なスペクトルが得られた。現在知られている強磁性共鳴、マグノン共鳴等で説明できないため、ESR測定専門家との共同研究を始めた。キラル分子磁性体GN-DMFの単結晶の中性子線解析が終了し、整合的キラル磁気構造の観測に成功した。同時に測定解析したラセミ体については予想どおり、キラル磁気構造は観測されなかった。以前からよく知られているMnSiの単結晶ついても、小角中性子線回折実験を進め、初めてらせん磁気構造によるサテライトの観測に成功した。この際偏極中性子を用いることにより、右、左の決定にも成功した。またらせん軸垂直方向への磁場印加により、キラルスピンソリトン格子によると思われる高調波サテライトの観測にも成功した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(45 results)