2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22245032
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
竹谷 純一 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (20371289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 貴 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (20511017)
中澤 康浩 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60222163)
宇野 真由美(音羽真由美) 地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所, 情報電子部, 主任研究員 (90393298)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 分子性固体 / 有機半導体 / 表面・界面物性 / 電子デバイス |
Research Abstract |
【様々な有機材料からの有機単結晶界面作製】 これまでは、BTBT系、DNTT系などのp型半導体やTCNQ及びPDIF-CN2のn型半導体で溶解性が高いもの、さらに当研究グループで新たに合成した化合物DNT-V系を用いて、高移動度の新しい有機半導体トランジスタを開発すた。最終年度である25年度には、これらの化合物の高圧化での輸送特性測定の手法を開拓し、精力的に各材料の特性を測定した。その結果、圧力によって連続的に分子構造が変化する中で、巨大な輸送係数の変化、さらには負の圧力係数が得られる異常を発見することに成功した。 【有機結晶界面における電荷移動の定量的評価手法の開発】 これまでの圧力かホール効果測定の研究を発展させて、ペンタセン系において、ホール効果測定を行い、室温で失われていた電子コヒーレンスが連続的にバンド伝導にクロスオーバーする過程を、トランスファーインテグラルの温度揺らぎと創刊することを明らかにした。さらに、理論グループとの共同研究によって、両者を結ぶ普遍的なプロットを示し、温度揺らぎによる乱れがソフトな電子伝導システムの本質的な電子状態に関与する始めての現象を明らかにすることに成功した。 分光学測定研究のでは、有効質量の定量的な見積もりなどから、有機半導体のキャリア移動度の見積もりにも成功し、輸送特性の結果から得られた最高移動度の値とコンシステントであることも示した。 【高移動度キャリアダイナミクスを利用した高速有機デバイスの開発】MEMS加工や微小デバイス作製技術を利用した高速応答デバイスの開発に取り組み、三次元型有機高密度界面や新規のエッチングプロセスの開発によって、数十MHz級の最高速応答デバイスが得られた。 【まとめ】これらの結果から、本研究以前と比べて、有機半導体中のキャリア伝導機構の解明が格段に進んだと言える。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)