2013 Fiscal Year Annual Research Report
科学および地域の史的観点に立つイスラム問題の比較分析-中東と東南・中央アジア-
Project/Area Number |
22252001
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
北村 歳治 早稲田大学, アジア太平洋研究科, 名誉教授 (00329153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
店田 廣文 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20197502)
山崎 芳男 早稲田大学, 理工学術院, 名誉教授 (50245263)
高橋 謙三 電気通信大学, 国際交流センター, 教授 (50377470)
近藤 二郎 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (70186849)
桜井 啓子 早稲田大学, 国際教養学術院, 教授 (70235216)
及川 靖広 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70333135)
吉村 作治 早稲田大学, 国際教養学術院, 名誉教授 (80201052)
長谷川 奏 早稲田大学, 付置研究所, 教授 (80318831)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | イスラーム / イスラーム天文学 / イスラーム陶器 / イスラーム建築 / 英国のイスラーム金融 / 系譜研究 / 地域比較研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、系譜研究と地域比較研究の2つの分析を主軸としてきたが、系譜研究として、アッバース朝以降から興隆しコペルニクスにまで影響を与えたイスラーム天文学の進展、イスラーム陶器の成立とその展開、イスラーム建築におけるアーチ美の展開等、イスラーム文化の得意とする分野での研究成果が示された。また、地域比較研究として、イスラーム金融に積極的に取り組む英国の状況分析、ICT普及の観点からマレーシアとインドネシアの特徴等のデータ分析が行なわれた。 さらに、最終年度であることを考慮して、系譜研究と地域比較研究の双方を織り込んだ調査研究が展開された。即ち、2014年1月のシンポジウムで示されたように、イスラーム世界から地理的に離れた日本における日本人自身のイスラーム問題の取組みの系譜、日本在住のムスリムの活動状況、日本と中東における石油の歴史比較を明らかにするとともに、ムスリムの日本留学生によるインドネシア社会での救急医療サービス提供の事例研究が示された。 なお、20013年8月に発生したエジプトのイスラーム政権の崩壊に伴う中東の混乱等の事情により、海外でのシンポジウムやワークショップの開催が再三にわたって困難となったため、予算を繰り越し、最終的に東京でシンポジウムを行なった(2015年1月)。それは、イスラームの現代社会が一部の過激な動きにいかに対処しているかという今日の混迷的な側面と、イスラーム以前のギリシャ等の文化を引き継いだイスラーム文化が独自のイスラームの要素を付加して豊かなものとなりそれを欧州世界に伝播させていったという知性的な側面とを対比させるものとなった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)