2012 Fiscal Year Annual Research Report
仮想計算環境のためのプログラミングシステム・フレームワークに関する研究
Project/Area Number |
22300006
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
加藤 和彦 筑波大学, システム情報系, 教授 (90224493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉木 章義 筑波大学, システム情報系, 助教 (50536828)
長谷部 浩二 筑波大学, システム情報系, 助教 (80470045)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | オペレーティングシステム / 分散システム / 仮想マシン |
Research Abstract |
平成24年度は本研究課題の最終年度にあたり,当初から目標としていた仮想計算環境のためのプログラミングシステム・フレームワークを完成させた. 前年度までに,フレームワークの基礎となるアプリケーションに対応するサービスコンポーネント,これらを統括するコンポーネントモニタ,物理計算機を管理するノードモニタの機能を実現した.また,試験的な応用として,これらの機能をサーバのチューニング処理記述に利用した.本年度は,本フレームワークを実際に仮想計算機の中に組み込み,仮想計算機とその中で動作するアプリケーションを一体的に管理できることを確認した.また,Xen仮想計算機の中で動作するHadoopのスレーブノードを3台から9台まで伸縮させるスクリプトを記述し,実際に動作することを確認した. また,フレームワークの完成度が高まったことから,サービスの運用上必要不可欠な機能である障害対策を実施した.使用する計算機資源の一部に障害が発生したとき,障害が発生した計算機資源の利用を回避しながら処理の遂行を行うFailure-Oblivious Computingと,代替となる資源に置き換えて処理を遂行するLineageの,2つのアプローチによる障害対策を実現した.障害対策と同時に認証・認可・課金などを行うセキュリティ機能も実現し,その導入による性能上の影響を抑えるためにキャッシュ機構の導入も進めた. さらには,仮想計算機とアプリケーションの結合の柔軟性を高めるため,OpenFlowを基礎とした仮想ネットワークへの対応を行った.本研究課題でのOpenFlow対応では,OpenFlowコントローラもオブジェクトとして,従来の設計の自然な拡張として実現されている.以上の結果として,仮想計算機,アプリケーション,ネットワークを全て一つの環境で連続して操作することができる.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)