2012 Fiscal Year Annual Research Report
感性計測に基づく被服接触感・ストレス計測評価手法の開発に関する研究
Project/Area Number |
22300075
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
上條 正義 信州大学, 総合工学系研究科, 教授 (70224665)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀場 洋輔 信州大学, 繊維学部, 助教 (00345761)
吉田 宏昭 信州大学, 繊維学部, 准教授 (40456497)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 感性計測 / 触り心地 / 快適感 / ストレス評価 / 心理生理反応 |
Research Abstract |
人が感じられる接触快適感を明示化する方法を構築するために、パイル布地であるタオルをサンプルとして、接触快適感評価を行った。織密度が異なる3種類のタオル試料を用意した。これらの試料の柔軟快適感を評価するときの触診動作においてタオルに加える力の挙動を圧力分布測定システムで測定した。測定データから算出される荷重中心、接触圧力と接触面積の変化と柔軟快適感との相互関係を分析し、被験者が感じる柔軟快適感を評価するための評価指標について考察した。触診動作は指を揃えた利き手で布面に対して垂直に繰り返し押す動作とし10秒間触診させ、官能評価させた。タオルは、平らな机の上に敷かれた圧力分布測定センサ(ニッタ製)の上に置き、10秒間の触診動作に伴う荷重を100Hzで測定し、荷重中心・接触圧力・接触面積の変化を計算した。官能検査は10対の評価用語によるSD法(5段階)で評価した。被験者は20代の男女大学生10名であった。タオルの重ね合わせ枚数の違いの試料対しては当然のことながら評価結果に違いがあり、特に「ふんわり」「ボリューム感がある」に大きな差が得られた。圧力分布測定データから荷重中心分布を求めた。この点の広がりはタオルの枚数違いに伴う柔軟特性によって異なることが確認され、この分布の重心と各点との距離の平均および標準偏差から分布の広がりの違いを数理的に表現できた。これらの変数が柔軟快適感を説明するための指標になる可能性を得た。官能検査結果と圧力分布センサから求めた指標との単相関係数を求めた。重心までの距離平均と「ふんわり」との相関が0.81と高値であり、「ボリューム感がある」とは0.7であった。これらの結果から、嵩高さがあり、柔軟快適感があるタオル試料においては、触診によってタオルに加えた力が水平面方向にバラツクき、このバラツキが大きさタオルの柔軟感を評価する指標の一つとなる可能性を得た。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)