2012 Fiscal Year Annual Research Report
人と共感できる社会脳ロボットを目指して―情動機能を考慮した脳型システムの応用
Project/Area Number |
22300081
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
我妻 広明 九州工業大学, 生命体工学研究科(研究院), 准教授 (60392180)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森江 隆 九州工業大学, 生命体工学研究科(研究院), 教授 (20294530)
粟生 修司 九州工業大学, 生命体工学研究科(研究院), 教授 (40150908)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 脳型システム / 知能ロボティクス / 認知神経科学 / 社会的知性 / リアルタイム処理 / アナログ―デジタル融合LSI技術 / マウ生存脳-情動脳-社会脳ネットワーク / Brain-Inspired Systems |
Research Abstract |
家庭や病院のような場は,支援が必要とされつつも非定常な環境であるために従来技術では人と協力するロボット開発が困難である.本課題では,脳の情動機能に注目し,人と共感し,喜びや痛みを共有して意志決定が出来るシステムの設計原理解明を目指し,脳型技術を結集し,環境に適応し人と共感する脳型ロボットを実現させることで工学原理抽出を図った.研究体制は,融合LSI技術,情動発現と機序の生理実験,リアルタイム実装統合技術などを専門とする研究者らによって構成,分野横断的研究推進で人と共感・協力するロボット設計原理・実装技術確立を進めた.初年度には,異分野間連携強化を図り,分担者,連携研究者を含めた研究会を密に行い,分担者は脳型視覚デバイスの主観的情報処理の設計と制御の高度化の成果,行動決定が他個体の存在にどのような影響を受けるかの情動反応の生理基礎実験成果を得て,統合実装技術として脳型シミュレータをロボット身体外部PCにリアルタイムシミュレータを構成し,外部センサ情報・動作選択を無線伝送で実時間通信するリアルタイム実験系を構築できた.次年度は,極限環境,低重力下におけるラットの不安増減や行動変化,複数個体での挙動についても実験を進め,『生存脳-情動脳-社会脳ネットワーク』仮説の妥当性を得た.最終年度は,脳型理論モデルの整備と統合的な実験環境を基盤に,小型ヒト型ロボット実装においては,非定常環境における課題達成の計画立案とその遂行を実現し,行動選択や状況変化における行動決定のタイミング制御において研究成果を得た.また,脳型システムには,振動子ネットワーク並列分散計算・制御が有効であるとの指針を得て,同ネットワークのLSI実現を達成し,人の認知―運動連動課題等を中心に脳神経系の数理,身体の動力学特性の解明,当該技術の社会における要請についての基礎・応用研究を並行に進めることができた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(38 results)