2011 Fiscal Year Annual Research Report
学術コミュニケーションの変化と電子情報資源へのアクセス
Project/Area Number |
22300084
|
Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
佐藤 義則 東北学院大学, 文学部, 教授 (60320610)
|
Keywords | 学術情報 / 電子ジャーナル / 情報利用 / アンケート調査 / 学術論文 / 電子的情報資源 / 情報の需要と供給 |
Research Abstract |
本研究の目的は、学術論文に関連する研究者等の利用に焦点をあて、調査を通じてその実態を明らかにするとともに、大学図書館等による情報提供環境が研究者の学術論文の利用に関する期待と要求にどの程度まで応えているかどうかを確認することにある。第二年次にあたる平成23年度においては、以下のように準備作業、本調査の実施、調査データの集計・分析を行った。 1)参加機関への招請と連絡調整:国公私大学図書館協力委員会等を通じ機関単位の参加を呼び掛け、結果的に45機関(国立大学21、公私立大学15、国立研究所9)から参加の意思表明があり、これらの機関の担当者と調査実施に向けた連絡調整を行った。 2)アンケート調査用ウェブページの確定:平成22年度に調査設計および実装を行った調査用ページの評価版(qualtrics.comのサーバ上に設置)をもとに、連携研究者および大学院生等の協力を得て評価作業を行い、その結果をもとに調査用ページ(日本語版、英語版)を確定した。また、各機関からのメール(または文書)による連絡を受けた回答希望者に対し調査概要や個人情報の取り扱いについて説明し調査サイトに案内するためのウェブページをscrealjpのドメイン上に開設した。 3)アンケート調査の実施;平成23年10月12日から12月31日の期間に上記45機関の協力の下、各機関所属の教員,研究者,博士後期課程大学院生に対してウェブ方式によるアンケートを実施し、最終的に3,922の回答を得た。 4)収集データの集計・分析と公開:収集データの精査、および回答者の専門分野の特定(平成23年度科研費細目表による)や項目の正規化の作業等を実施し、データを確定した。また、調査結果の「速報版」をウェブサイトで公開するとともに、45の参加機関毎の集計結果を報告書としてまとめ各機関へ送付した.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通りアンケート調査を実施し約4,000の大規模なサンプルの収集を達成しただけでなく、収集したデータの分析も、ほぼ予定通り問題なく進行している。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究の最終年度にあたる平成24年度においては、これまでに収集したデータを総合し、連携研究者とともにデータ間の関係性についてさらに分析、検討を行うとともに、研究成果についての取りまとめを行う。最終年度であるので、研究の総括を行い、「研究成果報告書」「大学図書館における電子的情報資源の活用のための提言」「電子的情報利用環境の整備のためのガイドラインの策定」等としてまとめるともに、公開シンポジウム(総括研究会)を開催し、研究成果を広く実務に還元し得る形で公表する。また、研究成果を国内外の学会等や論文誌で発表する。
|
Research Products
(1 results)