2011 Fiscal Year Annual Research Report
形態素解析のための品詞情報つき古典漢文コーパスの構築
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22300087
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
安岡 孝一 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (20230211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 直樹 関西大学, 外国語学部, 教授 (30230402)
二階堂 善弘 関西大学, 文学部, 教授 (70292258)
師 茂樹 花園大学, 文学部, 准教授 (70351294)
池田 巧 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (90259250)
守岡 知彦 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (40324701)
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Keywords | 古典漢文 / コーパス / 形態素解析 |
Research Abstract |
古典漢文コーパス構築のためのシステム設計をおこない、さらに『漢文大系』(冨山房)から、複数の初期コーパスを作成する作業をおこなった。デジタル処理グループとコーパス校訂グループは、この初期コーパスを検討し、品詞分類に多少の改善を施す必要を認めた。これに基づき、品詞分類グループは改訂版の品詞分類を提案し、例文入力グループにフィードバックして、新たな品詞分類による基本コーパスの入力作業を開始している。 また、平成22~23年度の研究成果を、国際シンポジウムOsaka Symposium on Digital Humanities 2011に3件の発表論文として投稿したところ、3件とも採択となり、1セッションまるまるを本研究「古典漢文コーパス」に割り当てていただいた。漢文のコンピュータ処理というのは、人文情報学の中でもかなりマイナーな分野なのだが、われわれの手法が他の古典言語に対しても適用可能だという「熱気」を、これら3件の発表に対する他の研究者の質問および意見として、強く感じとることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
古典漢文コーパスの作成作業と、それにともなう品詞分類の改善など、研究当初の目標どおり、ほぼ順調に進展していると自己評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度(平成22年度)に起こったいくつかのトラブルにより、研究の順序等は多少前後したりしているものの、本研究課題は、このまま予定どおり推進する心算である。ただ、今夏(平成24年夏)に大規模停電が発生したりすると、コンピュータ処理に依存した研究課題である以上、多少の遅れが発生してしまう可能性はあるが、こればかりは関西電力が頑張ってくれることを祈るのみである。
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Research Products
(5 results)