2013 Fiscal Year Annual Research Report
抑制性シナプスの新たな制御経路としての低分子量G蛋白質ARF6の機能解明
Project/Area Number |
22300114
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
阪上 洋行 北里大学, 医学部, 教授 (90261528)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 抑制性シナプス / 低分子量GTP結合タンパク質 / 足場タンパク質 / シナプス可塑性 |
Research Abstract |
本研究は、抑制性シナプス後膜での低分子量GTP結合タンパク質Arf6シグナル経路の機能解明を目的とする。平成25年度の研究成果は以下の通りである。 (1) BRAG3/IQSEC3/synArfGEFのスプライスバリアントの発現解析 BRAG3がスプライシングによりC末領域の異なる3つのバリアント(BRAG3a, 3b, 3c)が存在することをPCR法により明らかにした。さらにin situハイブリダイゼーション法により、BRAG3aとBRAG3bは、嗅球、大脳皮質、海馬、小脳プルキンエ細胞、脳幹の種々に神経核に豊富に存在する非常によく似た脳内遺伝子発現様式を示すことを明らかにした。現在、BRAG3バリアント特異的な特異抗体を作製し細胞内局在を検討している。 (2) EFA6A-Arf6経路の神経形態形成における役割 BRAGファミリー分子とともに神経系に豊富に発現するArf6活性制御因子EFA6Aの新規結合分子として、小胞輸送に関わるsorting nexin 1(SNX1)を単離した。さらに、EFA6AとSNX1との相互作用が神経突起の形成に関わる可能性を明らかにし、Journal of Neurochemistry(2014)に報告した。さらに、Arf6の効果分子のひとつであるArfophilin-1の神経細胞における詳細な細胞内局在と海馬初代培養細胞での樹状突起の形成への機能関与を明らかにし、Brain Research(2014)に報告した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)