2012 Fiscal Year Annual Research Report
多様な画像モダリティーに対応した高分子造影剤システムの創成
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22300170
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
横山 昌幸 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (20220577)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 高分子ミセル / 造影剤 / エマルション / 画像診断 / DDS / MRI / 超音波画像診断 |
Research Abstract |
本研究は、多様な画像化原理に基づく分子イメージング用造影剤のための高分子キャリヤー設計論を確立することを目的とする。具体的にはMRI,PET,SPECT,超音波の各画像診断法に対して合目的に設計された高分子ミセル、エマルション等の形態を用いて、固形がんにEPR効果でターゲティングし得る造影剤を作製する。 1,高分子ミセル型MRI造影剤 この造影剤は外側にポリエチレングリコール鎖を用いているので、PEGー修飾リポソームに見られるABC現象の懸念がある。ABC現象とは、免疫現象であり、2回目の投与では血中からのクリアランスが亢進して血中濃度が著しく減少し、キャリアーシステムによる診断・治療の継続を不可能とする。これまでに、高分子ミセル型MRI造影剤がABC現象を誘起しないこと、他のPEGを有するキャリアーでABC現象が起きたマウスでも血中濃度の現象が起きないことがわかっていた。今回、ABC現象が誘起されたマウスに、高分子ミセル型MRI造影剤を投与し、投与の前後の血液中の特異IgM濃度をELISA法によって測定すると、投与後では顕著なIgM濃度の現象が観察された。この事実は、ABC現象で誘起されたIgMがこの高分子ミセルに結合するが、結合によって血中でのクリアランスが亢進することはないことを示す。このIgMの結合定数、結合率を定量的に計測することがABC現象解明には必須であることが判明した。(従来のABC現象に関する知見はすべて「起こる」か「起こらない」かの定性的な解析のみであった。) 2,PET,SPECT PETに有用なGa、SPECTに有用なInのそれぞれcoldな金属イオンを上記のMRI造影剤に用いたブロックコポリマーに加えたところ、ポリマーへの結合収率はいずれも90%以上であった。よって、PET,SPECTにも適用可能な造影剤システムであることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Hydrophobic Molecules Infiltrating into the PEG Domain of the Core/Shell Interface of a Polymeric Micelle: Evidence Obtained with Anomalous Small-Angle X-ray Scattering.2013
Author(s)
Sanada, Yusuke; Akiba, Isamu; Sakurai, Kazuo; Shiraishi, Kouichi; Yokoyama, Masayuki; Mylonas, Efstratios; Ohta, Noboru; Yagi, Naoto; Shinohara, Yuya; Amemiya, Yoshiyuki
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Journal Title
Journal of the American Chemical Society
Volume: 135
Pages: 2574-82
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Development of High Boron Content Liposomes and Their Promising Antitumor Effect for Neutron Capture Therapy of Cancers2013
Author(s)
Hayato Koganei, Manabu Ueno, Shoji Tachikawa, Lisa Tasaki, Hyun Seung Ban, Minoru Suzuki, Kouichi Shiraishi, Kumi Kawano, Masayuki Yokoyama, Yoshie Maitani, Koji Ono, and Hiroyuki Nakamura
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Journal Title
Bioconjugate Chemistry
Volume: 24
Pages: 124–132
DOI
Peer Reviewed
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