2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22300203
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
児島 宏明 独立行政法人産業技術総合研究所, 情報技術研究部門, 主任研究員 (80356980)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐土原 健 独立行政法人産業技術総合研究所, 情報技術研究部門, 研究員 (90344168)
佐宗 晃 独立行政法人産業技術総合研究所, 情報技術研究部門, 研究員 (50318169)
井上 剛伸 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 福祉機器開発部, 部長 (40360680)
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Keywords | 福祉工学 / 高齢者支援 / 見守り / 音響センサ / マイクアレイ / 音響イベント認識 / データマイニング / 異常検出 |
Research Abstract |
独居高齢者の安全な生活を支援するために、音響的なセンサに基づく見守り技術の研究開発を行い、その有効性を検証することが、本研究の目的である。それを実現するための手法として、日常生活における音響イベントを独自の符号に変換し、その時系列パターンからのデータマイニングにより生活状況を判定するアプローチで研究を進めている、そのうち本年度は、3年計画の初年度として以下のような研究を行った。音響的情報を高精度に抽出するために、マイクロホンアレイを用いた音響センサと音響信号処理方法を考案した。この手法を用いて白色雑音等を対象に評価実験を行い、音源到来方向推定精度を確認した。また、センサから得られた音響信号から見守りに関連する音響イベントを抽出するために、一般的な音響イベントを符号系として表現するための記述方式を設計し、それを認識するための音響モデルをデータベースからの学習によって構築するとともに、その評価のために新たに模擬生活音を収録して認識実験を行った。また、音響イベントの時系列パターンから異常状態などを検出するために、符号間距離行列の設計とパターン変化抽出アルゴリズム等を検討し、実際の音声データや生活行動デーを用いて有効性を評価した。これらの実験やシステム設計にあたっては、国立障害者リハビリテーションセンターにおける高齢者介護やリハビリテーションに関する経験や知見に基づいて進め、現場のニーズや制約に合った音響イベントの種類の選定を行うとともに、今後予定するより実際的な状況での評価実験の計画を検討した。
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Research Products
(3 results)