2011 Fiscal Year Annual Research Report
C.H.マックロイの中国と日本における影響に関する総合的研究
Project/Area Number |
22300217
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
楠戸 一彦 広島大学, 大学院・総合科学研究科, 教授 (00108268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 哲夫 皇學館大学, 教育学部, 教授 (80164317)
鈴木 明哲 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (70252947)
崎田 嘉寛 広島国際大学, 工学部, 講師 (60390275)
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Keywords | マックロイ / 体育理論 / 中国 / 日本 |
Research Abstract |
本研究の目的は、C.H.マックロイ(1886-1959)の体育理論が中国と日本の体育分野に与えた影響を複合的かつ総合的に分析することである。このような目的を達成するために,研究二年目となる平成23年度は,(1)マックロイの資料に関する国際調査を実施すると同時に,(2)中国国内に保存されている資料の第一次本調査を中国において実施する,という課題を設定した。 課題1の国際調査に関しては,次のような成果をあげた。(1)7月21日から25日までアメリカ合衆国のデトロイト市にある「デトロイト公立図書館」において,「Detroit Satur day Night」(1927)におけるマックロイによる記事の調査を行い,必要な記事を写真撮影した(楠戸:研究代表者,鈴木:研究分担者)。(2)9月5日から11日までアメリカ合衆国のアイオワ大学図書館「特別収集部門」(Special Collections Department)において,「Papers of Charles H.McCloy」(全12箱)の調査を行い,必要な資料に関するデジタル撮影を行った(鈴木:研究分担者,崎田:研究分担者)。課題2の中国における第一次本調査に関しては,次のような成果をあげた。12月5日から8日まで,上海の「上海図書館」と「上海市档案館」そして蘇州の「蘇州大学図書館」において,(1)民国期の体育・教育雑誌および体育関係書籍の調査と,(2)基督教青年会関係の雑誌・書籍の調査を行い,必要な資料のコピーを入手した(楠戸:研究代表者,崎田:研究分担者,孫:研究協力者)。 さらに,8月22日から25日に中華民国の台南大学(台南市)で開催された「第9回東北アジア体育スポーツ史学会」に楠戸(研究代表者)と中村(研究分担者)そして崎田(研究分担者)が参加し,中村と崎田は本研究の成果の一部を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までに,マックロイの体育理論については,当初予定していた中国での資料調査を経正22年度と23年度に,アメリカでの資料調査を23年度に実施し,必要な資料の確認と複写の収集をすることができた。日本への影響については,国会図書館などにおいて必要な資料を収集することができた。中国への影響については,中国浙江師範大学の孫喜和副教授の協力によって,必要な資料の分析を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
3年間を予定している本研究は,おおむね順調に進展しており,研究を遂行する上での問題点は生じていない。最終年度となる平成24年度の研究計画に関しても,当初の計画通りに進める予定である。即ち,(1)中国国内に保存されている資料の第二次本調査,(2)近代中国におけるマックロイの体育理論の影響に関する分析,(3)戦後日本におけるマックロイの体育理論の影響に関する分析,(4)研究総括,を実施する予定である。
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Research Products
(3 results)