2010 Fiscal Year Annual Research Report
競技スポーツ選手の腰部障害発生機序解明と予防策の考案
Project/Area Number |
22300224
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
金岡 恒治 早稲田大学, スボーツ科学学術院, 准教授 (80323294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 雄 健康科学大学, 助手 (40515558)
半谷 美夏 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, 研究員 (70455442)
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Keywords | スポーツ障害 |
Research Abstract |
課題I:MRIによる競技スポーツ選手の横断的・縦断的な椎間板変性調査(疫学調査) これまで行ってきた様々な競技スポーツ選手の腰椎椎間板変性調査を、ボート、ウェイトリフティング、バレーボール、水球など、より多くの競技に拡大し横断調査を行った。その結果、椎間板変性保有率はバレーボール:69%、ウェイトリフティング:62%、ボート:60%と、今までの調査で変性率が高かった競技(野球:60%、競泳:58%)よりも高値を示した。また、椎間板変性を定量的に評価することができるdiffusion法の妥当性を検討したところ、従来の評価法と有意な相関関係が認められた。今後はdiffusion法を用いて、各競技の椎間板変性を縦断的に調査する予定である。 課題II:様々な競技種目動作における筋活動および骨盤・腰椎・胸郭挙動解析(障害発生機序解明研究) ジャンプ動作時の体幹筋活動を計測した結果、腹部筋では腹横筋、外腹斜筋、腹直筋の順に筋活動を開始し、いずれの筋も踵離地からつま先離地の問(跳び上がる直前)に最も大きな活動量を示した。今後はサイドステップ、カッティング、野球の打撃動作、サッカーのキック動作、水中への飛込み動作など、様々なスポーツ動作時の挙動解析を行い、スポーツ障害発生機序を解明する予定である。 課題III:体幹安定化トレーニングの効果評価 慢性腰痛患者を対象に体幹安定化トレーニングを処方した結果、3ヵ月後および6ヵ月後の疼痛が有意に軽減された。更に、超音波診断装置を用いて腹部引き込み動作時の筋厚変化を評価したところ、介入後には腹横筋のみの変化率が有意に増加しており、腰痛改善には腹横筋機能が関連している可能性が示唆された。今後は腰痛患者を病態別に分け、どのような病態を有する腰痛患者に運動療法が有効かを検討していく予定である。
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Research Products
(45 results)