2011 Fiscal Year Annual Research Report
唾液ストレスタンパクのモニタリングによるコンディション低下の予防に関する研究
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22300235
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
河野 一郎 筑波大学, 名誉教授 (00132994)
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Keywords | 唾液HSP70 / 短期間高強度トレーニング / 運動ストレス / コンディション |
Research Abstract |
本研究では合宿を想定した短期間の高強度運動トレーニングが唾液ストレスタンパクであるHeat Shock Protein 70(HSP70)に及ぼす影響について比較検討することを目的とした. 喫煙・服薬および運動習慣のない若年健常男性8名(平均±標準偏差:年齢23±3歳,身長170±3.,体重63.5±0.7kg,BMI21.9±2.6,体脂肪率16.2±4.4,VO2max40.7±3.8ml/min/kg)を対象とし,自転車エルゴメーターを用いて最大酸素摂取量の75%の強度で60分間運動を実施し,これを3日間連続して行った。トレーニング期間開始前およびトレーニング期間終了24時間後(4日目)に唾液HSP70濃度をELISA法を用いて測定した. 本研究の結果から短期間の高強度運動トレーニング前後で唾液HSP70濃度に変化は認められなかった.一過性高強度運動では運動前と比較し,運動後に唾液HSP70濃度が増加することが22年度の成果として得られている.本研究においてもトレーニング期間前と比較し,トレーニング期間後で唾液HSP70濃度が上昇すると仮説を立てたが,本研究の結果とは一致しなかった.その原因として,被験者間でのデータに大きなばらつきがあったことが考えられた.各被験者の結果では,大きく増加している被験者とほとんど増加を示さなかった被験者がおり,後者の原因としてトレーニング終了後の測定までの24時間で唾液HSP70濃度がトレーニング前まで低下していた可能性が考えられた,今後トレーニング中の変化をより詳細に測定することで,唾液HSP70がコンディション評価の指標としての有用性を評価出来るものと考えられる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りに進んでいると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
このまま計画通りに進め,成果報告を積極的に行っていく.
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Research Products
(1 results)