2013 Fiscal Year Annual Research Report
中国・内モンゴル自治区におけるバイシンの間取りの変容に関する研究
Project/Area Number |
22300253
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
中山 徹 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (60222171)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増井 正哉 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (40190350)
武藤 康弘 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (80200244)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 中国 / 内モンゴル自治区 / モンゴル族 / バイシン / 住宅 / アラシャ / 赤峰 / フルンボイル |
Research Abstract |
(1)内モンゴル自治区におけるバイシンの状況と変容過程に関する調査 内モンゴル自治区の赤峰市、アラシャ、フルンボイルで現地調査を行った。アラシャについては合計で3地区の調査が終了しバイシンの特徴、変容過程がおおむね把握できた。従来は一行二列型から一行三列型、そして中庭型に発展するパターンがよく見られたが、今回の地域(エジナ)では、中庭型は少なく、一行多室型が多く見られた。赤峰市でも新たに一地区で調査を行い、半牧半農地域のバイシンの特徴がおおむね把握できた。フルンボイルの調査は今回が初めてであったが、内モンゴルの全般的な特徴とは大きく異なった平面が見られた。内モンゴルのバイシンはゲルから発展したため、入り口は南に面している。しかし、フルンボイルでは東もしくは西側に入り口を設置しているバイシンが多く見られた。なぜフルンボイルだけ独自の変化をたどっているのかはわからないが、ヒヤリングではロシアの影響、他の少数民族の影響、気候の影響などが指摘されていた。この点は今後の研究課題である。 (2)他地域の伝統的住宅の比較調査 新疆ウイグル自治区のウイグル族の伝統的家屋、その継承状況との比較検討を行った。調査地域はカシュガル近郊の農村である。ウイグル族は農耕および牧畜で生計を立てているが、集落を形成している。ウイグル族の伝統的な住居の平面、生活の状況、伝統の継承状況を把握し、モンゴル族との比較検討を行った。 (3)その他 上記以外に以下の調査を行った。甘粛省モンゴル族自治県で調査が可能かどうかを検討した。内モンゴルは政策の影響でモンゴル族の暮らしが急変しているが、内モンゴル以外で暮らすモンゴル族は比較的伝統的な暮らしを継承しているからである。もう一つは、上海に農村から転居した市民の住宅、暮らしを調査し、元の暮らしの継承状況が調査可能かを検討した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)