2012 Fiscal Year Annual Research Report
社会的文脈における数学的判断力の育成に関する総合的研究
Project/Area Number |
22300273
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
西村 圭一 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (30549358)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長尾 篤志 国立教育政策研究所, その他部局等, 研究員 (00353392)
清野 辰彦 山梨大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (00550740)
青山 和裕 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (10400657)
松嵜 昭雄 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (10533292)
長崎 栄三 静岡大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (50141982)
山口 武志 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (60239895)
久保 良宏 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (80344539)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 判断力 / 意志決定 / 数学的リテラシー / 数学的モデル化 |
Research Abstract |
本研究は,わが国の子どもに,社会的文脈における問題場面で数学を用いて意志決定する力である「数学的判断力」を育成することを意図し,そのための教材,授業,評価,並びに,教師教育に関する枠組みを構築し,それらの有効性について実証的に検証し,学校数学の改善に資する示唆を得ることを目的としている。 最終年次である平成24年度は,主として,以下の4点を行った。第一に,昨年度実施した,小学校6年生,中学校3年生,高等学校2年生,大学生に対する数学的判断力に関する実態調査の結果を詳細に分析し,主たる実態として「基準を設けて適切に数値化する児童生徒が少ない」,「自ら仮定を設定して問題解決する児童生徒が少ない」,「複数の項目に着目して判断する児童生徒が少ない」ことを明らかにした。第二に,イギリスの数学教育改良プロジェクトBowland Maths.の教師教育プログラムを詳細に分析した。第三に,これまで検討してきた数学的判断のプロセスの実現を意図した教材の枠組みをもとに,算数・数学を用いて優劣や順位を付けたり,最適な状態を考えたりして判断をする,35の教材を開発した。第四に,数学的判断における「プロセス能力」の水準化を試みた上で実験授業を行い,その結果をもとにプロセス能力,数学の内容,選択支援,社会的価値観の四つの軸によって構成される「数学的判断に関する授業の枠組み」に「他者との相互作用」の軸を設ける必要性を明らかにした。その上で,小学校4,中学校6,高等学校1の実験授業を実施し,子どもの数学的判断の様相を分析し,授業の有効性について実証的に検討した。 これらの成果は「最終報告書」にまとめるとともに,日本数学教育学会「論文発表会」(11月10日,奈良教育大)において,2つの論文発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)