2010 Fiscal Year Annual Research Report
協働と省察による校内教員研修が教師の授業力と学習者の学力向上に及ぼす影響
Project/Area Number |
22300283
|
Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
南部 昌敏 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 教授 (90143627)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浦野 弘 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (50185089)
三橋 功一 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (40166062)
小林 稔 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (70336353)
井上 久祥 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (30274278)
|
Keywords | 教師教育 / 教員研修 / 校内研修 / 授業力向上 / 学力向上 |
Research Abstract |
東京都の小学校を対象に、ID(Instructional Design)の考え方を基軸に、国語、算数、英語の教科を対象とした協働と省察による授業実践研究とワークショップ型教員研修を開催し、教師の授業力向上と児童の学力の向上の取り組みを行った。それを基にして、教員研修モデルの改善を行った。また、沖縄県の小・中学校7校の教員を対象に、それぞれの学校の全教員(250名)が参加して、ワークショップ型教員研修を実施するとともに、小学校4校については、ID(Instructional Design)の考え方を基軸に、道徳、特別活動、算数の教科・領域を対象とした協働と省察による授業実践研究とワークショップ型教員研修を開催し、教師の授業力向上の取り組みを行った。それを基にして、佐敷小・馬天小教員研修モデルを構築した。さらに、北海道の小規模小学校において、教師同士の協働による校内教員研修および授業実践研究の支援を行い、研究協議と授業実践の関連を質的に検討した。一方、児童及び教員の協働思考支援システムを用いた授業実践と教員研修実践を試みた。さらに、校内教員研修共有サーバを構築し、それぞれの地域で取り組んだ実践記録及び校内研修モデル、学会挙表論文及びプレゼン資料をアップロードし、共有できるようにした。併せて、種田県内の小中学校の各1校を対象に、それぞれの学校で行われている校内教員研修と授業実践の実態を調査.・分析し、その特徴を抽出整理するとともに、帰納的に授業実践モデルを構築した。次に、780名の教員を対象に授業実践力に関する質問紙予備調査を実施し、統計的手法により、児童観察・配慮、授業づくりの工夫、授業規律、教材研究、自己成長の5因子を抽出するとともに、算数科と国語科の授業に焦点を当てた授業実践力に関する自己チェックシートを開発した。それを用いて、沖縄、東京、北海道の協力校において、一人ひとりの教師が自分の授業力を確認するための自己評価を実施した。上記の取り組みの成果を、日本教育工学会第26回全国大会、第17回日本メディア教育学会年次大会で発表した。また、研究の成果を上越教育大学研究紀要第30巻に論文として採録された。
|
Research Products
(5 results)