2012 Fiscal Year Annual Research Report
建設記録映画分析データベース構築による高度経済成長期の土木建設技術史研究
Project/Area Number |
22300302
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
今 尚之 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (00261397)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早川 渡 愛知文教大学, 人文学部, 教授 (20410871)
馬渕 浩一 名古屋大学, 教育学研究科(研究院), 研究員 (80387886)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 技術映像 / データベース / 映像のシーン分析 / 技術史 / 科学史 |
Research Abstract |
平成24年度は最終年度として,これまでに開発を進めてきた,映像提供システムの試験運用を行ない,①画像検索や動画視聴などが問題なくできるか。②動画検索や動画視聴のシステムを利用した,科学技術史などの研究における可能性検討に取り組んだ。そのため,研究年度前半においてシステム利用のルールを策定し,マニュアルを作成した上で,科学技術史,土木史などの研究者に限って利用の呼びかけを行なった。 ① 画像検索や動画視聴 動画の多くは著作権によって保護されており,本研究で提供する動画は,本研究の目的に限る配信の許諾を得たものであった。そのためセキュリティを確保したうえで視聴できるように,愛知文教大学に設置されたデータベースならびに映像提供(配信)サーバーへのアクセスは,VPN経由とした。この結果,利用者を特定し,またセキュリティを確保したことにより,著作権保護等には有効であったが,1)クライアントPCのOSによってはVPN環境の構築ができず,サーバーへアクセスができなかった。2)クライアント(ユーザー)のICT能力に左右され,動画視聴への手間が多くかかった。などの課題も生じさせた。 しかしながら,設定上の問題がなく,クライアントPCよりデータベースにアクセスできた場合には,検索は問題なくでき,また,動画の視聴もスムーズに行なうことができた。特にシーンごとの記述データを充実させたことにより,多方面の関心からの検索に応えるシステムとなった。 ② システム利用による科学技術史研究での利用可能性 シーンごとの記述データの作成自体が,映像を用いた技術史研究であり,その成果が,さらに必要な資料の探索や被写された技術にかかわる技能者,技術者からの聞取りを求める結果となり,厚い記述が完成した。このことからも,記述データの充実が,さらに当該分野の研究発展(資料の充実)という再帰的なプロセスになることが確認された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)