2012 Fiscal Year Annual Research Report
高密度観測と気象モデルに基づく首都圏夏期気温・降水量分布の動態解明
Project/Area Number |
22300316
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
三上 岳彦 帝京大学, 文学部, 教授 (10114662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森島 済 日本大学, 文理学部, 教授 (10239650)
日下 博幸 筑波大学, 生命環境科学研究科(系), 准教授 (10371478)
高橋 日出男 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (40202155)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ヒートアイランド / 高密度観測 |
Research Abstract |
前年度に引き続いて、広域首都圏200地点の気温観測データおよび40地点の降水量観測データの回収作業とデータ整理・分析を行った。さらに今年度は、東京大学地震研究所が首都圏に展開する約300カ所の高密度観測システム(MeSO-net)の気圧データを入手し、本研究の気温・降水量データと合わせて分析を行った。2010年と2011年の8月について、高密度気圧データ(空間偏差)に主成分分析を適用した。その結果、上位4成分で約62%を説明し、第1成分(寄与率34%)は海岸部と内陸部の気圧逆転が見られ、昼夜の海陸風交替を示す日周期成分であることが明らかになった。一方、第3成分(8.2%)も明瞭な日変化をするが、空間パターンは都区部の北部と埼玉県南部で符合が逆転することから、夏季日中の都区部北部における高温・収束強化と関連する成分であることが明らかになった。そこで、短時間強雨発生と気圧場の変化の関係を明らかにするため、2011年8月26日に都内で発生した局地的豪雨について、気圧場と気温・降水量の時空間変化の関係を各成分の時系列の特異性に注目して検討・考察した。 大気の安定度を表現する指標は複数あり、それぞれが持つ物理的意味は多少異なっている。夏季における短時間強雨発生の予測可能性を考える上で、発生の目安として適した安定度の指標や閾値を知ることは重要である。2011年と2012年の夏季の全国合成レーダに基づき降水強度20mm/h以上の強雨が東京都区部に発生した場合(発生日)と非発生日について、強雨に先行する館野の高層観測データから求めた各種の安夏季定度指標を比較した。SSIとK-INDEXとを2軸に取った散布図上で発生日は良くまとまり、多くの発生日が該当し、かつ非発生日に対する発生日の比率が高くなる閾値として、K-INDEXが28.3以上かつSSIが3.66以下が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)