2010 Fiscal Year Annual Research Report
南極ヘイズ:その出現状況と鉛直分布、低中緯度からの物質輸送
Project/Area Number |
22310013
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
原 圭一郎 福岡大学, 理学部, 助教 (10390593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩原 匡貴 国立極地研究所, 気水圏, 准教授 (60291887)
林 政彦 福岡大学, 理学部, 教授 (50228590)
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Keywords | エアロゾル / 南極ヘイズ / バイオマス燃焼 / 南極 / 物質循環 / 長距離輸送 |
Research Abstract |
本年度の研究成果・経過は以下のとおりである。 (1)1997-2007年(38次-47次南極地域観測隊)の南極ヘイズ発生状況の再解析 これまでに昭和基地で観測が行われたエアロゾル数濃度・粒径分布データと気象データから、南極ヘイズの発生状況を確認した。ヘイズ現象は5月上旬~10月下旬に確認され、解析を行った10年間では、45回のヘイズ現象が確認されていた。 (2)南極昭和基地での黒色炭素濃度観測の開始 黒色炭素濃度を連続関するため、エサロメータとデータ収録システムを準備し、第52次南極地域観測隊により、2011年1月中旬から黒色炭素濃度の連続観測を開始させた。 (3)ヘイズの鉛直構造観測と上空での南極ヘイズ発生状況の解析 南極ヘイズの鉛直構造を観測するために、気球搭載型エアロゾルゾンデを準備し、第52次南極地域観測隊により南極昭和基地へ持ち込んだが、輸送時のトラブルにより観測に使用できる状態ではなかったため、第51次隊により持ち帰った。 上空でのヘイズ層出現状況とその頻度を検証するために、昭和基地で連続観測が行われているMPL(マイクロパルスライダー)の解析を進めている。
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Research Products
(3 results)