2012 Fiscal Year Annual Research Report
バックグラウンド黄砂の動態と高所における大気液相化学および植生への影響評価
Project/Area Number |
22310022
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Research Institution | Toyama Prefectural University |
Principal Investigator |
渡辺 幸一 富山県立大学, 工学部, 准教授 (70352789)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 仁 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (00397316)
朴木 英治 富山市科学博物館, その他部局等, その他 (10373482)
中野 孝教 総合地球環境学研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (20155782)
久米 篤 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (20325492)
青木 一真 富山大学, その他の研究科, 准教授 (90345546)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 大気化学 / エアロゾル / 同位体 / 黄砂 / 植生影響 / バックグラウンド / 立山 / 航空機 |
Research Abstract |
立山西側において、エアロゾル粒子粒径別個数濃度、オゾンや二酸化硫黄などの微量気体成分濃度、ガス状水銀、硫酸塩粒子濃度などの測定を行なった。前年度と同様に、2012年秋期においても越境汚染、「バックグラウンド黄砂」の影響が観測された。 2012年4月下旬には、室堂平において全層にわたる積雪断面観測を行い、層位構造等の観測や化学分析を行なった。主要イオン成分の他に、水銀、過酸化水素やホルムアルデヒド濃度の測定も行った結果、硫酸イオンなど人為起源成分や黄砂由来成分とホルムアルデヒドとの間には正の相関関係がみられ、酸性物質とともに光化学生成物も輸送されているものと考えられる。水銀については人為起源イオン成分との関係は不明瞭であった。また、積雪黄砂層についてストロンチウム同位体比の測定を行い、土壌粒子の起源について検討し、アジア大陸の乾燥地帯から輸送されてきていたことが確認された。 富山市(富山大学内)と立山・浄土山にスカイラジオメータを設置し、標高3000m内にある大気中のエアロゾル光学的特性を測定した。観測データから、両地点での光学的厚さは一桁異なるものの、同様のエアロゾル粒子粒径分布が得られた。 2012年8月に小型回転翼航空機により、富山県上空の大気環境観測を行った。特に、東アジア域での観測例がない上空大気中の過酸化水素、有機過酸化物の精度の良いデータを得ることに成功した。観測の結果から、上空(高度2000m程度)で過酸化物が高濃度となることが明らかとなった。 立山高山帯における大気から植生への湿性・乾性沈着量の評価を行ない、夏季においては霧などの湿性沈着が重要な影響を及ぼしていること、立山・浄土のハイマツ林における大気からの窒素負荷量が十分大きいことがわかった。また、立山ブナやオオシラビソ林などの植生調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)