2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22310088
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大澤 義明 筑波大学, システム情報系, 教授 (50183760)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗田 治 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40211891)
吉瀬 章子 筑波大学, システム情報系, 教授 (50234472)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 施設配置 / 公共事業見直し / 最適化 / 相関係数 / 時間地図 / 市役所 / 道路 / 愛着度 |
Research Abstract |
本研究の目的は,1)施設削減方法2)合意形成3)空間単位が公共施設整備の効果性に与える影響を解析的に分析することにある.東日本大震災やインフラ高齢化という社会情勢に鑑み,施設整備のトレードオフ課題についてオペレーションズ・リサーチの手法を駆使し理論的に考察した.本年度の主たる実績は以下の3点である. 第一に,東日本大震災の影響により新庁舎の建て替え需要が高まり一方で住民投票など民意の組み込みが課題となっている.しかし,投票行動が必ずしも経済的観点から効率的だと言えない.そこで,新庁舎建設における住民投票の結果と施設配置の結果との比較により,投票行動の非効率性を明らかにした.具体的には茨城県内の複数の自治体を対象に候補地比較を行った.さらに普遍的知見として2次元ユークリット平面上における投票行動の非効率性に関する上限値を解析的に導出した. 第二に,線的道路インフラや点的施設インフラの削減評価基準として,道路距離と視認距離との相関係数,点的施設や線的施設の最近隣距離と第k次近隣距離との相関係数に着目し,放射環状都市や二次元(n次元ランダム空間)にてこれら相関係数を解析的に導出した. 第三に,インフラ整備の選択集中を意思決定する自治体の空間単位の影響を追求するために,大型合併の先駆的事例である北九州市を具体の事例とし,住民が意識する空間としてアンケートによる愛着度結果の時間地図,経済効率性を表す空間として移動時間の二次元ならびに非対称一次元時間地図を作成し,住民の意識する空間と実空間との乖離を見える化した.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)