2012 Fiscal Year Annual Research Report
環境保全を考慮したエコ農業ビジネスモデルの多目的評価と利益配分
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22310096
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
西崎 一郎 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80231504)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林田 智弘 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (20432685)
上田 良文 広島大学, 社会(科)学研究科, 教授 (50106788)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 効用分析 / 多目的意思決定 / エコ農業 |
Research Abstract |
本研究では,(1)耕種農業と畜産農業が混在する北海道十勝での耕畜連携型農業モデルと,(2)日照時間の長い宮崎での太陽熱利用のハウス暖房による有機野菜栽培モデルの2つの農業ビジネスモデルを取り扱い,多目的評価を行った. (1)の研究に対して,昨年十勝地方での調査を行い,本問題を耕種農業者への便益,畜産農業者への便益,耕畜連携型農業を運営する組織の運営,環境への影響の4つの目的を有する多目的問題として定式化し,モニタリングやプロモーションの程度を数段階に変化させることによって,耕畜連携型農業の複数の具体的な代替案を構成し,比較した.この結果を論文としてまとめ,第21回多基準意思決定国際会議にて,発表したのち,Journal of Multi-Criteria Decision Analysisに投稿し,採録が決定した. (2)の研究に対しては,昨年度および本年度に現地で調査し,農家の満足度,地域農業の振興,環境への影響の3つの目的を取り上げ,これらの目的を有する多目的問題として定式化し,ビニールハウスやハウス暖房等の方式を違いから,農業ビジネスモデルの複数の代替案を構成し,比較した.この結果を論文としてまとめ,現在日本オペレーションズ・リサーチ学会誌に投稿中である. さらに,多属性効用分析のためのソフトウェアであるMIDASSをWindow 7やWindow 8上で稼働できるようにバージョンアップの作業を完了し,Excel上で使用することのできるアドイン・ソフトも開発した.これらの成果は,上述の(2)の研究成果とともに,スペイン,マラガで開催される第22回多基準意思決定国際会議にて,発表する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)