2012 Fiscal Year Annual Research Report
日本近代哲学の特質と意義、およびその発信の可能性をめぐって
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22320005
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤田 正勝 京都大学, 文学研究科, 教授 (90165390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上原 麻有子 明星大学, 人文学部, 准教授 (40465373)
岡田 勝明 姫路獨協大学, 外国語学部, 教授 (00203985)
小浜 善信 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (10124869)
加藤 泰史 一橋大学, 社会(科)学研究科, 教授 (90183780)
高坂 史朗 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (20170178)
清水 正之 聖学院大学, 人文学部, 教授 (60162715)
平子 友長 一橋大学, 社会(科)学研究科, 教授 (50126364)
田中 久文 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (30197412)
嶺 秀樹 関西学院大学, 文学部, 教授 (30181960)
美濃部 仁 明治大学, 公私立大学の部局等, 教授 (50328960)
平田 俊博 山形大学, その他の研究科, 名誉教授 (60113974)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 日本近代哲学 / 西洋哲学 / 東アジア / 比較思想 / 西田幾多郎 / 間文化 |
Research Abstract |
本研究が目ざしたのは、明治以降、西洋哲学を受容しながら形成されてきた日本近代哲学の特質およびその意義がどこにあるのかを明らかにすること、そしてとくに、それぞれの伝統に依拠して独自な仕方で西洋哲学を受容してきた東アジア諸国の哲学との比較を通してそれを浮き彫りにし、その可能性を検討すること、そして日本の哲学がこれまで積みあげてきた諸成果を海外に向けて発信することであった。 東アジア諸国の哲学との比較を通して、日本近代哲学の特質や可能性を明らかにするためには、海外の研究者を交えた議論が必須である。そのために、まず2012年1月に台湾中央研究院において台湾・香港の研究者とともに「間文化的視野のもとでの東アジア哲学」国際学術検討会を開催した。また5月には韓国の研究者と韓国・江原大学において「東アジアにおける西洋哲学受容の問題――日韓人文学の対話の深化を求めて――」というテーマで国際シンポジウムを開催した。さらに9月には、中国の研究者とともに北京外国語大学において「東アジアにおける哲学の形成と思想間の対話」というテーマで国際シンポジウムを開催した。 これらを通して、日本の哲学を東アジアの研究者に紹介し、その特質、さらにはその現代的な意義について共同で議論をすることができた。その成果は、韓国でのシンポジウムについては、すでに韓国において出版されているし、台湾、中国でのシンポジウムの成果も順次公にされる予定である。 これらの活動を通して、国際的な規模での日本哲学研究のネットワーク化の基礎を築くという本研究の意図は十分に達成できたと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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