2012 Fiscal Year Annual Research Report
メレオロジーとオントロジー――歴史的分析と現代的探究
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22320008
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
松田 毅 神戸大学, その他の研究科, 教授 (70222304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
茶谷 直人 神戸大学, その他の研究科, 准教授 (00379330)
長坂 一郎 神戸大学, その他の研究科, 准教授 (10314501)
中山 康雄 大阪大学, その他の研究科, 教授 (60237477)
加藤 雅人 関西大学, 外国語学部, 教授 (90185869)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | メレオロジー / 存在論 / アリストテレス / スコラ哲学 / ライプニッツ / フッサール / アレグザンダー / 四次元主義 |
Research Abstract |
最終年度も分担者が予定通り、研究を遂行し、活発に成果を発表した。「メレオロジーとオントロ ー」の主題に関する歴史的連続性と現代哲学の切断面とを確認することができた。この点は、有志が共同発表した第45回科学哲学会ワークショップの「生命と心のメレオロジー:歴史と現在」で生命の問題について、アリストテレス、ライプニッツ、ヴァン・インワーゲン、アレグザンダーに即して示された。各自の状況を以下に簡潔に述べる。 茶谷は、アリストテレスの部分論研究として『デ・アニマ』の魂部分論と『ニコマコス倫理学』等の倫理学のそれと比較検討し論文発表した。また、加藤は、中世のメレオロジー関連の主要テクストが見られる、ボエティウス、アベラール、アクィナス、バーレイ、ビュリダン等の著作から「統合的全体とその部分」「普遍的全体とその部分」「能力的全体とその部分」について研究した。 さらに、松田は、フッサールの存在論研究に関する論文を発表したほか、ライプニッツのメレオロジーに関する論理と形而上学の研究成果を論文・学会発表した。特に、ライプニッツとヴァン・インワーゲンの『物質的存在』など現代形而上学の合成問題との関連も示した。 中山は、発表論文や著作のなかで指標的表現と四次元メレオロジーとの関係が自己解釈と時間解釈にもたらす問題についても展開したほか、四次元主義の立場から各分担者への批判的コメントを行った。そして、長坂は、現代におけるオントロジーの応用研究について検討し,哲学者による生物の機能の定義 (「因果機能」,「起源機能」など) と工学研究者による設計者・使用者の意図を含んだ人工物の機能の定義の間には超えがたいギャップがあることを指摘する論文・学会発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(26 results)