2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22320013
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
渡邉 義浩 大東文化大学, 文学部, 教授 (40241400)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大上 正美 青山学院大学, 文学部, 教授 (00042705)
池田 知久 大東文化大学, 文学部, 教授 (50036555)
三浦 國雄 大東文化大学, 文学部, 教授 (60027555)
池澤 優 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (90250993)
仙石 知子 二松学舎大学, 文学部, 非常勤講師 (60513637)
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Keywords | 国際研究者交流 / 中国哲学 / 東洋史 / 中国文学 / 漢 / 魏晉南北朝 |
Research Abstract |
「漢魏文化の国際的研究」は、近年、進展著しい中国の研究、なかでも新出資料を利用した研究に着目しながら、国際的な視角から新たなる漢魏文化の研究を構築するものである。 平成23年度は、日本と中国のほかに、中国学の学術水準が高い韓国との学術交流を重視した成果が刊行された。渡邉義浩(著)、金容天(訳)〓〓〓〓〓〓〓〓〓は、渡邉義浩『後漢における「儒教国家」の成立』の完訳本であり、日本の中国学の研究書が韓国語で読める環境を整えたことは、「漢魏文化の国際的研究」に相応しい成果と言えよう。翻訳にあたって、金容天氏から寄せられる質問に答えるなかで、新たな問題に気がつくことも多く、単なる翻訳作業を超えた学術交流を達成し得た。もちろん、中国における学会報告も行い、中国語の論文も刊行されているように、前年度に引き続いて中国との学術交流は継続されている。 また、平成23年度には、分担研究者の個人研究の成果も次々と刊行された。池田知久『郭店楚簡老子の新研究』、大上正美『六朝文学が要請する視座-曹植・陶淵明・庚信』、仙石知子『明清小説における女性像の研究』である。なかでも、仙石知子『明清小説における女性像の研究』は、日本中国学会により選ばれて、「日本学術振興会賞」受賞候補者として機関推薦を受けた。 研究代表者が編纂した『魏晋南北朝における貴族制の形成と三教・文学』もまた、国際的な学術交流による成果の一部である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究代表者だけではなく、研究分担者も計画に沿って順調に研究を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、最終年度にあたるため、全体としては、『表現の悲劇性』を出版して、漢魏における文学に関する研究をまとめて提示したい。また、研究代表者個人としても、漢魏時代に関わる研究書の出版を予定している。
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Research Products
(18 results)