2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22320013
|
Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
渡辺 義浩 大東文化大学, 文学部, 教授 (40241400)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大上 正美 青山学院大学, 文学部, 教授 (00042705)
辛 賢 大阪大学, 文学研究科, 講師 (70379220)
稀代 麻也子 筑波大学, 人文社会科学研究科(系), 准教授 (80431659)
池澤 優 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (90250993)
小島 毅 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (90195719)
竹下 悦子 二松學舍大學, 文学部, 教授 (40181614)
高橋 康浩 大東文化大学, 文学部, 特任講師 (60597160)
安藤 信廣 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (60130746)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 漢魏文化 / 国際研究者交流(中国) / 中国新出土資料 / 中国貴族制 |
Research Abstract |
漢魏交代期は、かつて中国史学において「時代区分」論争の焦点となったように、春秋戦国・唐宋・明末清初と並ぶ、中国の大きな変革期の一つである。文化的に見れば、後漢までの「儒教一尊」の価値観が崩壊して、道教・仏教および玄学・史学・文学と儒教・儒学との兼修が行われた。本研究は、近年、進展著しい中国の研究、なかでもその中心である中国社会科学院歴史研究所との共同研究により、国際的な視角から新たなる漢魏文化の在り方を構築したものである。 平成22年度は、東方学会と協力して、中国社会科学院歴史研究所が選抜した12名の中国人研究者を招聘して、国際学会を開催した。「魏晉期における三教・文学と貴族制の形成―思想史・文学・歴史学の連携による」というテーマのもと、18の研究報告が行われ、それをもとに報告集を刊行した。 平成23年度は、日本と中国のほかに、中国学の学術水準が高い韓国との学術交流を重視した成果が刊行された。渡邉義浩『後漢における「儒教国家」の成立』の完訳本を金容天が韓国語で翻訳することにより、日本の中国学の研究書が韓国語で読める環境を整えたことは、「漢魏文化の国際的研究」に相応しい成果と言えよう。もちろん、中国における学会報告も行い、中国との学術交流も継続した。 平成24年度は、東方学会と協力して、13名の中国人研究者を招聘して、国際学会を開催した。「中国新出資料学の展開」というテーマのもと、25の研究報告が行われ、それをもとに報告集を刊行する予定である。 このほか個人研究の成果も次々と刊行された。渡邉義浩『西晉「儒教国家」と貴族制』・『晉書校補』帝紀(一)、池田知久『郭店楚簡老子の新研究』、大上正美『六朝文学が要請する視座』、仙石知子『明清小説における女性像の研究』などが代表的成果である。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(15 results)