2012 Fiscal Year Annual Research Report
生命統治時代の〈オイコス〉再考とポスト・グローバル世界像の研究
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22320022
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
西谷 修 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (20189286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 智香子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (10274680)
土佐 弘之 神戸大学, その他の研究科, 教授 (70180148)
崎山 政毅 立命館大学, 文学部, 教授 (80252500)
眞島 一郎 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (10251563)
森元 庸介 東京外国語大学, 外国語学部, 研究員 (70637066)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | オイコス / 生命統治 / グローバル化 / 核技術 / 経済思想 / 沖縄 / 福島 |
Research Abstract |
昨年度からの、3・11以後の技術・産業・経済システムの分析と新たな世界像の研究の延長で、グローバル統治に関して軍事面から米軍の世界展開、そして沖縄の基地問題が浮かび上がり、上半期はこの問題に焦点をあてて公開企画を催しながら中心メンバーで研究を重ねた。具体的には、世界の米軍基地問題を描いたイタリア映画『誰も知らない基地のこと』の日本公開に合わせて、来日した若い二人の監督を迎えて東京外大で講演会とゼミナールを行い、また沖縄国際大学の研究者と協力して同大で上映・講演・討論会を行った(4月8日)。また、7月14日にはシンポジウム『沖縄〈復帰〉40年、鳴動する活断層』を開催し、そこでの討論をもとに12月に『〈復帰〉40年の沖縄と日本』(せりか書房)を刊行した。 年度後半は「〈オイコス〉再考」のテーマを軸に連続研究会(公開)を重ね、12月に「マネージメント・イデオロギーをめぐって」(フランスのJean-Pierre Le Goffを迎えての国際セミナー)、2月に「〈オイコノミア〉の理と没理」、3月に「エコロジー経済学をめぐって」等を開催し、現代世界の規範的言説の枠組みをなしている〈経済〉観念の再検討を多様な角度から行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は大規模な国際学会か海外研究調査(とくにアメリカ圏の変容:メキシコおよびキューバ)を行う予定だったが、2人のメンバーがそれぞれ大学・学会等で要職に就き、日程調整が折り合わず、断念せざるをえなかった。そのため当初の計画を変更して小規模の公開セミナー等を重ねた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は計画最終年度にあたり、これまでの3年間で重ねてきた研究のまとめに入る予定。また、予算の許す限り、昨年度実現できなかった調査旅行を行い、アメリカ圏の変容についての研究を付加えたい。そのうえで、各自が本研究をもとにした論文をまとめる。
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Research Products
(25 results)