2011 Fiscal Year Annual Research Report
ポピュラー音楽にみるローカルアイデンティティの日米比較研究
Project/Area Number |
22320044
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Research Institution | Seijo University |
Principal Investigator |
東谷 護 成城大学, 文芸学部, 准教授 (10453656)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 晴通 東京経済大学, コミュニケーション学部, 教授 (40191324)
安田 昌弘 京都精華大学, 人文学部, 准教授 (10554123)
大山 昌彦 東京工科大学, メディア学部, 准教授 (40329173)
木本 玲一 相模女子大学, 人間社会学部, 准教授 (70512078)
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Keywords | ポピュラー音楽 / ローカリティ / グローバル化 / オーセンティシティ / アメリカ / 芸術政策 / ポピュラー音楽研究 / 文化社会学 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度の個別研究調査、共同調査、共同討議を継続・発展させた。 本研究課題に対する個別研究調査の中間報告と全体討議を7月に非公開の研究会形式で行った。ここでは、各自の問題点と今後の課題、並びに共同研究の目指すポピュラー音楽にみるローカルアイデンティティの理論構築についての問題点と今後の課題を議論し、12月に学会で発表することを確認した。 現地調査では、東谷は中津川(岐阜県)、ニューヨーク、ボストンでフォークソングを中心に行い、山田はニューヨークで音楽博物館を中心に行い、安田は京都、シカゴ、ニューヨークでブルースを中心に行い、大山が水戸(茨城県)で、ロックンロールを中心に行い、木本は渋谷(東京都)でヒップホップを中心に行い、各自、相応の成果を得ることが出来た。 前述した7月の研究会での成果と、その後の個別調査を含めた成果を、12月に開催された日本ポピュラー音楽学会の全国大会でワークショップを組織し、各自が発表した。フロアーとの議論も活発に行われ、今後の研究の発展に役立つ有意義なものであった。 共同調査では、東谷と山田がニューヨークでハドソン川の環境問題に取り組むクリアウオーターの責任者へのインタビューを10月に行い、東谷と安田がニューヨークでニューポート・ジャズ・フェスティバルとニューポート・フォーク・フェスティバルの創設並びに企画・制作を行った、ジョージ・ウェイン氏へのインタビューを2月に行い、それぞれ今後の研究に役立つ有意義なものであった。なお、東谷と山田がMITのクールジャパンプロジェクトに招聘され、東谷が日本のポピュラー音楽に関する講演を行ったが、その折りにイアン・コンドリー博士(MIT准教授)と永原宣博士(MIT助教授)と本研究に関する意見交換を行い、有益な示唆が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は研究開始2年目であったが、当初予定していた現地調査についてはおおむね実施されただけでなく、調査、分析は順調に進んでいる。また、共同研究の意義を十分に発展できるように全員で議論する機会を、非公開、公開の両方で実現することが出来た点においても順調に進展していると言えよう。
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Strategy for Future Research Activity |
2012年度は研究の最終年度にあたるため、これまでの研究をまとめ、事例分析だけにとどまることなく、理論的な展望が開けるようにしたい。
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Research Products
(11 results)