2013 Fiscal Year Annual Research Report
「文化現象としての源平盛衰記」研究―文芸・絵画・言語・歴史を総合して―
Project/Area Number |
22320051
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
松尾 葦江 國學院大學, 文学部, 教授 (70157254)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 源平盛衰記 / 絵巻・奈良絵本 / 中世芸能 / 諸本論 / 中世日本史 |
Research Abstract |
当該年度は終了年度に当り、これまでに蓄積された調査や討議の結果をふまえて成果をまとめ、新たな研究の方向及び課題を提起し、ひろく学界に発信していくことを心がけた。公開研究会やシンポジウムは合計7回(4/28,6/15,7/27,9/7,10/26,11/16,12/21)、國學院大学を会場として開催した。調査は計5回(4/27東京個人宅、8/7林原美術館、8/28-29宮城県図書館、12/20静嘉堂美術館、2/13-14斎宮歴史博物館・岩瀬文庫)実施し、絵画資料や参考源平盛衰記、長門切などを調査した。これらの研究成果はHP「中世文学逍遙」で平成26年3月31日まで公開し、また年次報告書『「文化現象としての源平盛衰記」研究―文芸・絵画・言語・歴史を総合して―第四集』を制作して、事業報告及び各部会(絵画資料・室町文芸・歴史学・索引・記事年表)の総括を掲載し、関係方面へ配布した。 索引に関しては、すでにできている校訂本文を平成22年度に引き続きデータ入力を行い、本文検索を可能にして、メンバーの間で共有し、索引の代用とした。 今後の源平盛衰記研究に汎用できるツールとして、平成26年春に『源平盛衰記年表』の公刊を企画していたので、平成25年中に礎稿をまとめ、版元に一旦入稿したが、源平盛衰記の歴史叙述の特殊性は年表形式には容易になじまず、様式の統一やとりあげる事項の整理がさらに必要であることが判明した(これこそが文学としての源平盛衰記の特性である)。そこで、出版を秋に延期し、一般の読者や歴史愛好家も源平盛衰記の概要を見渡すことができ、かつ研究者にも有用なように、年表と記事一覧を併載することとした。 なおこの共同研究に関わった人々(連携研究者・研究協力者・ゲストの一部ほか)による研究成果を、論文集として平成27年春に公刊する予定で、編集準備が進められている。 以上
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)