2013 Fiscal Year Annual Research Report
生表象の動態構造──自伝、オートフィクション、ライフ・ヒストリー
Project/Area Number |
22320064
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
森本 淳生 一橋大学, 大学院言語社会研究科, 准教授 (90283671)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 文夫 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (00163741)
桑瀬 章二郎 立教大学, 文学部, 教授 (10340465)
森 千香子 一橋大学, 大学院法学研究科, 准教授 (10410755)
片岡 大右 東京大学, 人文社会系研究科, 研究員 (30600225)
廣瀬 千紗子 同志社女子大学, 表象文化学部, 教授 (50167615)
中野 知律 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (50237343)
大浦 康介 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (60185197)
久保 昭博 関西学院大学, 文学部, 准教授 (60432324)
立木 康介 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (70314250)
坂井 洋史 一橋大学, 大学院言語社会研究科, 教授 (80196047)
尾方 一郎 一橋大学, 大学院言語社会研究科, 教授 (80242080)
飯田 祐子 神戸女学院大学, 文学部, 教授 (80278803)
安田 敏朗 一橋大学, 大学院言語社会研究科, 准教授 (80283670)
菊地 暁 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (80314277)
辻川 慶子 白百合女子大学, 文学部, 准教授 (80538348)
田中 康二 神戸大学, 大学院人文学研究科, 教授 (90269647)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 表象 / 生 / 自伝 / フィクション / 日記 / 証言 |
Research Abstract |
平成25年度は各研究分担者が研究を進める一方、3回の研究集会を開催した。まず9月28日に、野呂康氏(岡山大学)の企画に協賛するかたちで「文学・証言・生表象―文学研究と歴史記述研究の対話」を一橋大学で開催し、フランスよりニコラ・シャピラ(マルヌ・ラ・ヴァレ大学)、ダイナ・リバール (社会科学高等研究院)、クリスチアン・ジュオー(社会科学高等研究院)、本研究課題より桑瀬章二郎の計4名のパネリストを得て、レチフ・ド・ラ・ブルトンヌにおける証言、政治、農村などの問題をめぐり議論を深めることができた。10月12日には 山口輝臣氏(九州大学)をお招きし「日本史学のなかの日記」についてお話しいただくとともに、研究分担者の尾方一郎が「トーマス・マンと自伝」について報告した。最後に2月1日・2日、フランスからエステル・フィゴン氏を招聘し、研究分担者を中心とする20名の報告者を得て、本研究課題の総括シンポジウム「〈生表象〉の近代ー自伝・フィクション・学知」を一橋大学にて開催し、①近代における〈語る私〉の生成(1)──西洋、②近代における〈語る私〉の生成(2)──日本、③リアリズムとその彼岸、④〈生表象〉と教育制度──日記、作文、手記、⑤〈生表象〉と近代的学知の生成、⑥〈生表象〉の主体と帰属性、⑦〈生表象〉と視覚イメージの7つのテーマのもとで発表と議論を行った。ルネサンス期を遠望しつつ、18世紀後半から19世紀にかけてのおもにフランスと日本において〈生表象〉を語る言説が生成するプロセスのいくつかの側面を具体的に跡づけるとともに、それが近現代の文学や芸術に現れる様態から、日記・作文・手記の執筆など教育において現れる様相や、精神分析と民俗学における〈生表象〉の問題にいたるまで、領域横断的に考察することができたと考えている。今後は本シンポジウムの原稿をとりまとめ出版することを試みたい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)