2010 Fiscal Year Annual Research Report
ヒューマン・プロジェクト:人間学の文化史的視点からの再構築
Project/Area Number |
22320065
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大宮 勘一郎 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (40233267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
香田 芳樹 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (20286917)
和泉 雅人 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (40159801)
フュルンケース ヨーゼフ 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (40306858)
粂川 麻里生 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (00317504)
縄田 雄二 中央大学, 文学部, 教授 (20251382)
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Keywords | 独文学 / 思想史 / 人間学 |
Research Abstract |
本研究の目的は、哲学史の一部として形成された人間学を文化史的視点から批判的に再検証し、新たな人間学を構築することである。3年計画の第1年度である平成22年度には、人間」への問いをどのような観点から立てるべきかについての議論から始まり、人間観の変容を決定づけたいくつかの画期を重点的に考察することの必要性が確認され、各研究分担者がそれぞれの専門分野からの議論をまとめる時期とした。6月19日に分担者同士の意見交換と個々の研究計画に関して準備会合を開催し、大宮、香田、フュルンケースが基調報告を行い、議論した。11月5,6日には国際シンポジウム「問われるべきものとしての人間Die Frag-Wuerdigkeit des Menschen」(ドイツ語使用)を慶応義塾大学三田キャンパスにて開催し、ドイツからマインツ大学教授ウタ・シュテルマー=カイザ、ジーゲン大学教授ペーター・マトゥセク両氏を迎え、大宮、香田、粂川、縄田、フュルンケースとともに講演と議論を行い、西欧古代~中世、日欧比較、メディア論的観点からの人間概念が議論の主題となった。多くの参加者を得た。さらに、同7日には、ワークショップを開催し、人間学の概念変遷について検討した。これらの発表講演は、研究プロジェクト終結後に論文集として出版する計画である。
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Research Products
(24 results)