2012 Fiscal Year Annual Research Report
日本伝来宋版一切経の角筆点の発掘と東アジア言語文化交流の研究―醍醐寺蔵本を基に―
Project/Area Number |
22320084
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小林 芳規 広島大学, 文学研究科, 名誉教授 (10033474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 卓志 鳴門教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (00173063)
山本 秀人 高知大学, 人文社会科学研究科(系), 教授 (30200835)
沼本 克明 安田女子大学, 文学部, 教授 (40033500)
佐々木 勇 広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (50215711)
月本 雅幸 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (60143137)
鈴木 恵 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (60163010)
山本 真吾 白百合女子大学, 文学部, 教授 (70210531)
青木 毅 徳島文理大学, 文学部, 准教授 (70258317)
佐藤 利行 広島大学, 文学研究科, 教授 (80178756)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 東アジア / 角筆 / 朝鮮半島 / 宋版 / 一切経 / 角筆文献 / 醍醐寺 / 東大寺 |
Research Abstract |
醍醐寺蔵宋版一切経6,102帖に書き入れられた角筆文字・符号等の情報を加えた目録出版を期し,その精査を基に,日本に伝来した宋版一切経の角筆点の発掘と東アジア言語文化の交流と影響関係を考察することを目的とする本研究の三年計画の第三年次として,次の調査・作業等を実施して,以下のような成果を得た。 1.醍醐寺蔵宋版一切経の第二次第五回の精査を,代表者と分担者・研究協力者が,平成24年5月31日から6月4日までの5日間,醍醐寺において行い,計107函(第501函から第606函まで)992帖を点検調査し,計767帖(新たに認められた91帖を含む)の角筆書き入れが認められた。全函の第二次調査が終ったので,原本校正を第1函から始め,第50函まで行った。 次いで,第二次第六回の精査として,代表者と分担者・研究協力者が,8月17日から8月22日まで6日間,醍醐寺において原本校正を行った。表紙・紐の統一調査班,各種印記の確認班,版心注記(刻工名・捨銭刊記等)確認班,墨書等書入れ点検班等,項目別に分担を定め,第51函から606函までを出蔵して,今回だけの調査協力者5名を増員して点検し,第400函までを終えたが未了が残った。 そこで,当初の予定には無かった第三回目(第二次通算七回目)の調査を,9月7日から9月12日まで6日間,代表者と分担者・研究協力者が,醍醐寺において行い,各班の原本に就いての全606函までの点検校正を完了した。 2.宋版一切経の角筆点との比較考察のために,東大寺伝来の新羅経の大方広仏華厳経に角筆で書き入れられた新羅語やそれに伴う諸符号の解読を,代表者が平成24年8月2日から4日までの3日間と,平成25年1月28日から30日までの3日間,東大寺において,前年度に引き続いて行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(21 results)