2010 Fiscal Year Annual Research Report
コーパス利用による英語の通時的地域的変異の融合的研究
Project/Area Number |
22320089
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
谷 明信 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (90236670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 光規 摂南大学, 学長 (60034584)
西村 秀夫 三重大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (00164591)
家入 葉子 京都大学, 文学研究科, 准教授 (20264830)
尾崎 久男 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 准教授 (60268381)
澤田 真由美 岩国短期大学, キャリアデザイン学科, 准教授 (60369791)
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Keywords | 英語史 / 英語方言学 / コーパス言語学 / 通時的変異 / 地域的変異 |
Research Abstract |
本研究の目的は、英語歴史言語学と英語方言学の研究の融合により、従来とは異なる英語史への新たなアプローチの仕方を探ることである。 今年度については、各研究者は、それぞれが専門とする語彙・統語の分野で、コーパスを作成・利用して、歴史的研究に重点を置き、研究を進めた。研究代表者・谷は、中英語でのフレーズについて検討をした。研究分担者・尾崎はフランス語の動詞表現を検討し、英語でのフランス語の影響を考察した。また、澤田は14世紀英国詩人チョーサーでの定型節補文と不定詞補文の使用と相互関係を研究した。家入は動詞convinceの不定詞補文構造の拡大を歴史的に考察した。柳は、英語史の中での名詞句とその格の認可についての変化を考察した。これらの研究は、中英語・近代英語のみならず、英語史の通史的な観点からの研究を含み、本研究の大きな目的に合致しており意義があると考えられる。このように、研究者が専門の担当分野についての歴史的研究を進めたことで、2011年度の本研究の基盤ができたと考えられる。これらの成果をさらに発展させて、各研究者は本研究主催の2011年8月開催の国際学会で研究発表を行い、海外の研究者と意見交換を行い、さらに研究を進める。 また、研究分担者・今井はグラスゴー大学教授Graham Caie氏を招へいし、今井・谷・家入がCaie氏と各研究テーマについて意見交換し、研究についての有益なフィードバックを得た。また、本研究を促進するために2011年8月に開催する国際学会のために、研究代表者・谷は海外研究協力者と連絡を取り、またグラスゴーを訪れ、関係研究者と国際学会の事前打ち合わせを行った。また、研究分担者に研究成果の発表をその国際学会で行うように要請した。
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Research Products
(13 results)