2011 Fiscal Year Annual Research Report
ディジタル世代の多段自律ネットワーク型日本語学習支援システムの地球規模の運用評価
Project/Area Number |
22320091
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
三輪 譲二 岩手大学, 工学部, 准教授 (60125664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 滋 仙台大学, 体育学部, 教授 (40137592)
川村 よし子 東京国際大学, 言語コミュニケーション学部, 教授 (40214704)
齋藤 伸子 桜美林大学, 言語学系, 教授 (90337890)
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Keywords | 教育工学 / 日本語教育 / 情報通信技術 / e-Learning / 自律学習支援 / クラウド環境 / 漢字教育 / 手書き漢字認識 |
Research Abstract |
本研究では、携帯ゲームに慣れ親しんだディジタル世代の日本語学習者に対して、いつでも、どこでも、だれにでも、手軽に、繰り返し学習できるクラウドコンピュータ環境で、読む、書く、聞く、話すことの4技能を統合し、多段自律学習できるWebネットワーク型の日本語学習支援システム(e-Manabix[e:manabiccs]、e-マナビックス)を構築し、地球規模での公開運用実験を行い、新しい時代の日本語教育に資することを、研究目的としている。すなわち、e-Manabixシステムでは、エアロビクスが有酸素運動の有気運動であることと対比して、自身で楽しく学びたくなる気持ちである好気学習を呼び起こし、クラス学習から生涯学習まで継続して多段自律学習を支援するe-Learningを目指している。 読み書きの自律学習支援では、パソコンばかりでなく、iPhone、Andoroid、iPadなどのスマート機器から、ユビキタス環境による漢字、カタカナ、ひらがなの手書き文字認識機能を用いて、地球規模の公開運用実験を実施した。このシステムは、漢字の意味や読みを知らなくても、筆順誤りを許容した漢字の形だけから辞書を引くことができ、非漢字圏の学習者などの自律学習に役立てることができる。2011年の6カ月間において、スマートフォンから約8%のアクセスであり、ディジタル世代に対応した自律学習支援システムの重要性を示す実験データが得られた。また、聞く話す自律学習支援として、ビデオ教材を用いた協調学習が重要なことから、学習者マーカを利用した動画部分視聴システムを改善した。さらに、単語アクセントや特殊拍の日本語音声の発音評価システムを改善し、公開運用実験の準備をした。今後は、これらのシステムが、新しい時代の多段自律学習支援システムとして、より活用できるか評価実験を実施する必要がある。 なお、Seiichiro INABA(San Jose State University)氏には、海外の研究協力者として参加いただいた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
読み書きの自律学習支援では、地球規模の公開運用実験を実施し、システムを評価した。この結果、約8%がスマートフォンのからのアクセスであり、クラウドコンピュータ環境に対応したディジタル世代の自律学習支援システムの重要性を示す実験データが得られた。また、聞く話す自律学習支援として、発音評価システムなどを改善し、公開運用実験の準備ができた。
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Strategy for Future Research Activity |
読み書きの自律学習支援では、引き続き、連合漢字学習支援システムの地球規模の公開運用実験を実施し、ディジタル世代に対する多段階自律学習支援システムを評価する。また、聞く話す自律学習支援として、LESSON/Jの聞き取り評価システムを改善し、さらに、発音評価システムでは、発音速度に依存しない特殊拍の発音評価などを改善し、地球規模の公開運用実験を行い、システムの評価を実施する予定である。
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Research Products
(7 results)