2012 Fiscal Year Annual Research Report
ディジタル世代の多段自律ネットワーク型日本語学習支援システムの地球規模の運用評価
Project/Area Number |
22320091
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
三輪 譲二 岩手大学, 工学部, 准教授 (60125664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 滋 仙台大学, 体育学部, 教授 (40137592)
川村 よし子 東京国際大学, 言語コミュニケーション学部, 教授 (40214704)
齋藤 伸子 桜美林大学, 言語学系, 教授 (90337890)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 教育工学 / 日本語教育 / 情報通信技術 / e-Learning / 自律学習支援 / クラウド環境 / 漢字教育 / 漢字画文法 |
Research Abstract |
本研究では、携帯ゲームに慣れ親しんだディジタル世代の日本語学習者に対して、いつでも、どこでも、だれにでも、手軽に、繰り返し学習できるクラウドコンピュータ環境で、多段自律学習できるWebネットワーク型の日本語学習支援システム(e-Manabix[e:manabiccs]、好マナビックス)を構築し、地球規模での公開運用実験を行い、新時代の日本語教育に資することを、研究目的とした。すなわち、知的好奇心を呼び起こし、クラス学習から生涯学習まで多段自律学習を支援するe-Learningシステムを研究した。 読み書きの自律学習支援では、パソコンばかりでなく、iPhone、Andoroid、iPadなどのスマート機器から、ユビキタス環境による漢字、カタカナ、ひらがなの手書き文字認識機能を用いて、地球規模の公開運用実験を実施した。このシステムは、漢字の意味や読みを知らなくても、筆順誤りを許容した漢字の形だけから辞書を引くことができ、非漢字圏の学習者などの自律学習に役立てることができた。2010 年において、スマートフォンからのアクセスの割合が約5%であったものが、2011年約8%,2012年約15%と3倍の増加があり、ディジタル世代に対応した自律学習支援システムの重要性を示す実験データが得られた。特に、「漢字画文法」は、非漢字圏の日本語学習者の効果的な漢字教授法のひとつとして今後が期待される。また、聞く話す自律学習支援として、ビデオ教材を用いた協調学習が重要なことから、学習者マーカを利用した動画部分視聴システムを開発し改善した。さらに、テ系動詞の発音評価システムを開発した。今後は、これらのシステムを、新しい時代の多段自律学習支援システムとして、より活用する方策を検討する必要がある。 なお、Seiichiro INABA (サンノゼ州立大学)氏には、海外の研究協力者として参加いただいた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)