2012 Fiscal Year Annual Research Report
多言語・多文化化する学校に対応できる教員養成・教員研修システムの開発に関する研究
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22320094
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
濱田 麻里 京都教育大学, 教育学部, 教授 (80228543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市瀬 智紀 宮城教育大学, 学内共同利用施設等, 教授 (30282148)
徳井 厚子 信州大学, 教育学部, 准教授 (40225751)
金田 智子 学習院大学, 文学部, 教授 (50304457)
齋藤 ひろみ 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (50334462)
河野 俊之 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (60269769)
上田 崇仁 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (90326421)
川口 直巳 愛知教育大学, 教育学部, 助教 (60509149)
橋本 ゆかり 横浜国立大学, 教育人間科学部, 講師 (40508058)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 教師養成 / 日本語指導を必要とする児童生徒 / 現職教員研修 / 研究者と実践者の連携 |
Research Abstract |
多言語・多文化化する学校に対応できる教員を養成するため,昨年度に引き続き学部学生および現職教員を対象として,各研究分担者が様々な実践を試行した。 さらに今年度は,試行的に行った実践に参加した学生・現職教員へのアンケート調査を実施し,その結果をこれまで吟味してきた枠組みに照らし合わせて,プログラムにおいて養成の対象とすべき資質・能力の見直しを行うとともに,実践の方法についても再検討を行った。 学部学生については,問題を子どもの心理の問題に帰着させる傾向が見られた。しかし,多言語・多文化の背景をもつ子どもたちの問題は,個人的なマクロのレベルだけでなく,メゾ・ミクロレベルの課題が複合して生じていることが多いため,例えば言語政策等,多様な観点から問題を捉え直させたりして,問題の根源にあるものは何かを考えさせる必要がある。その上で「隠れたカリキュラム」についての自省的問い掛け(田淵2007)や,ソーシャルワーカーをはじめ多様な人々との連携の重要性に目を向けさせることが求められる。また,学生の認識に働きかけるためには,段階性を意識したカリキュラムの組織化や参加型の活動の工夫が重要であり,学校現場との一層の連携が求められることが示唆された。 現職教員については,2つの研修をケーススタディとして検討した。2つのケースにおいて現職教員の学びを引き起こした特徴を分析したところ,多様な実践や課題に触れることが,他者との対話を引き起こし,新たな視点を提供していた。それが結果的に,教員の気づきと実践改善のための具体的な方策の工夫を引き出すことにつながっていた。現職教員研修においては,問題を可視化し共有しやすくすること,自己の実践を振り返るのに適切な課題設定などが必要であることが示された。 また,これまでの成果をプログラム案の形でとりまとめ公開するための準備を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(20 results)