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2011 Fiscal Year Annual Research Report

日本国外の日本語バイリンガル若年層の複数言語能力意識の把握と日本語教育方法の開発

Research Project

Project/Area Number 22320097
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

川上 郁雄  早稲田大学, 大学院・日本語教育研究科, 教授 (30250864)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 尾関 史  早稲田大学, 日本語教育研究センター, 准教授 (00505399)
太田 裕子  早稲田大学, オープン教育センター, 助教 (50434353)
Keywords年少者日本語教育 / 母語教育 / 移動する子ども / 継承語教育 / 言語習得 / アイデンティティ / コミュニケーション教育 / 第二言語教育
Research Abstract

本研究は、日本国外で幼少期より複数言語環境で成長した子どものうち、日本語バイリンガルの子どもたちの複数言語能力意識の把握と、それらの背景を持つ子どもたちへの日本語教育を行う方法を開発することが目的となっている。そのため、今年度は、それらの子どもたちや幼少期に複数言語環境で成長した経験のある若者たちの言語能力意識に関するインタビュー調査を行うために、アメリカ合衆国、スペイン、フランス、オランダを訪問し、各地の日本人学校、日本人補習授業校、日本語教室などを視察し、子どもたちおよび若者たち、さらに、教員、保護者などの話を伺った。その結果、幼少期より複数言語に接触しつつ、成長した経験は若年層の若者たちの言語能力意識に影響を与えるだけではなく、彼らのアイデンティティ形成にも強く影響していることが確認された。
その研究成果は、2012年3月3日、4日に早稲田大学で開催された国際研究集会「移動する子どもたち」のことばとアイデンティティ-時間と空間、そして自己形成-」においても発表され、本研究テーマを深めるとともに、国内外の実践者との研究交流を行った。現在、その成果の一部は、ジャーナル「移動する子どもたち」3号に研究論文として掲載し、公開を行うとともに、これまでの研究成果をまとめ、来年度に書籍にまとめ刊行する準備を進めている。
本研究テーマは、国内外で「移動する子ども」が自らの複数言語能力にどのように向き合い、主体的な生き方とアイデンティティをどのように構築していくかということに、ことばの教育が果たす役割とあり方を考えることにある。その意味で、本研究の成果は、「移動する子ども」に関わる親や関係者、そして成長する子どもたち自身にとっても大きな知見を与える貢献ができると期待される。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

計画にそって海外調査を実施し、成果を得ている。またその成果をまとめ、研究論文等によって発表し、かつ、それを書籍として刊行する準備を進めている。

Strategy for Future Research Activity

今年度はタイ、オーストラリアでの現地調査を予定している。そのうえで、3年間の調査結果および研究を踏まえ、本研究の目的である日本国外の日本語バイリンガル若年層の複数言語能力意識を踏まえた日本語教育方法の開発について考察をまとめ、公開することをめざす。

URL: 

Published: 2013-06-26  

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