2010 Fiscal Year Annual Research Report
総合研究大学における英語学術論文作成技能の育成に向けた全学共通教育のコース設計
Project/Area Number |
22320102
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田地野 彰 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (80289264)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺内 一 高千穂大学, 商学部, 教授 (50307146)
飯島 優雅 獨協大学, 経済学部, 准教授 (50337838)
高橋 幸 京都大学, 高等教育研究開発推進機構, 准教授 (50398187)
金丸 敏幸 京都大学, 人間・環境学研究科, 助教 (70435791)
|
Keywords | 教授法 / カリキュラム論 / アカデミックライティング / インストラクショナルデザイン / 評価 / EAP / ムーブ分析 / CEFR |
Research Abstract |
本研究の目的は、世界的に卓越した研究者の育成を視野に入れて、英語学術論文作成技能の向上を図るため、総合研究大学における全学共通教育のアカデミックライティングコースを設計することにある。コースの設計には、教育設計学(インストラクショナルデザイン)の手法を導入し、先に評価指標を定めて体系的に行うこととした。目的の達成に向けて、平成22年度は英語学術論文作成技能に関する評価指標の構築を行った。 指標の構築にあたり、国内外105大学のEAP (English for Academic Purposes)関連コースで設定された目標、CEFRやACTFL等の言語能力指標、TOEFL、IELTS、GREの各テストにおけるライティングセクションの評価指標の3種類の資料に基づき、アカデミックライティングの評価項目のデータベースを作成した。次に、データマイニングを行い、データベースに頻出した語とその傾向、出現順序、共起語、クラスターを分析した。最後に、その分析結果から、各技能段階の「内容」「構成」「文法」「語彙」「形式」「表現」「統語的複雑さ」に関する特徴を明らかにし、レベルごとに並べた。以上により、Can-Do statementsの形で記した記述型・段階尺度型で、学部や専門分野に偏らないEGAP (English for General Academic Purposes)向けの評価指標を構築することができた。 また、423本の論文に対して行ったムーブ分析結果に基づいて英語論文表現データベースの構築を行った。表現データベースは、英語学術論文作成支援ツール開発に利用できると期待できる。
|
Research Products
(6 results)